才能だけじゃない!「できるリーダー」とそうでもない人の決定的な差
もしナデラさんが、このような経験や、学習をする機会がないままマイクロソフトに入社して、さまざまな経験や努力なくすぐに経営者になっていたら、たぶん今のようにはうまくいかなかったのではないかと思います。 ■できるリーダーは2つの行動をとる! リーダーがとる行動(リーダーシップ行動)にはどのようなものがあるのでしょうか? それは大きく課題達成に関するものと、組織・人間関係に関するものに分けられます。
課題達成に関するものとしては、チームの目的・目標をつくりチーム全員で共有することや、それを実現する具体的な方法を考え、実践すること、問題が起こったときに解決することなどが含まれます。 組織・人間関係に関するものは、人の相談にのる、人をはげます、育成する、チームワークを保つなどです。 この2つを指標とするのが「PM理論」です。PM理論とは、リーダーシップ行動をP軸(P:Performance(パフォーマンス)軸)とM軸(M:Maintenance(メンテナンス)軸)で分け、4つに分類したものです。
P軸は課題や目的・目標を達成するための行動、M軸は人間関係を維持するための行動の指標です。これにより分類された4つのタイプは下記の通りです。 1.pm(スモール・ピー・エム)型リーダー チームの課題達成力も弱く、人間関係をつくる力も弱いリーダーです。いわゆる「ダメなリーダー」です。 2.pM(エム)型リーダー チームの目的・目標達成よりも、人間関係を優先するリーダーです。いわゆる「いい人タイプのリーダー」です。 人間関係をよくすることができるかもしれませんが、チームの成果を出すことが難しいかもしれません。
3.Pm(ピー)型リーダー 目的・目標達成に重点を置き、人間関係はあまり重視しないリーダーです。「厳しいリーダー」と見られることがあります。チームの成果は出せますが、メンバーとの人間関係をうまく保てない可能性があります。 4.PM(ピーエム)型リーダー 目的・目標達成、人間関係ともに積極的な行動をとるリーダーです。いわゆる理想の「できるリーダー」です。 チームの成果を出しつつ、チーム内の人間関係をうまく保てる理想のチームリーダーです。