「ゆっくり休んだ」と実感できる、自分時間の作り方。ダラダラ過ごす「消費時間」が増えるほど、忙しく感じてしまう
厚生労働省が発表した「令和5年版厚生労働白書」によると、1997年以降、共働き世帯の数が専業主婦世帯より上回り、現在も年々増加している状況です。共働きをする中での家事や、子育てに追われてなかなか休めない人に向けて、「本当にやりたかったこと」をするための時間づくりを発信しているのは、シンプルライフ研究家で時産アドバイザーのマキさん。夫婦ともに会社員の共働きで、娘ふたりと4人で暮らしているマキさんいわく、「自分の時間を増やすことは、後ろめたいことではない」とのことで――。 【表】自分の時間を作るために見直すべき、3種類の時間とは… * * * * * * * ◆3種類の時間の配分をチェック 最後に「ゆっくり休んだなぁ」と実感できたのはいつでしょうか。 また、「ついにやりたかったことができた」「来たかった場所に来られた」などの充実感を得たのは……? そういった「自分のために使う時間」をとることが難しい、もしくはピンとこないというときは、時間配分を可視化して考えてみるのがおすすめです。 今の過ごし方をざっくり書き出して、それぞれの行動が次の3種類のどれに当てはまるか考えてみます。 1つ目は「生産時間」。 仕事をしている時間、家事をしている時間など、何かを生み出している時間です。育児の時間も生産時間ですね。 自分のためというよりは誰かの役に立っている、社会にプラスを生み出すような時間です。生産時間に勤しむことで、やりがいを感じたり、充足した気持ちになると思います。
◆「休息時間」「消費時間」 2つ目は「休息時間」。 自分の心と身体を休ませるために使う時間です。睡眠時間もそうですし、ひとりでゆっくりお風呂に浸かっている時間、マッサージやストレッチなど、心身が癒えると実感できる時間は休息時間です。 生産時間に生じた疲れを癒すために休息時間をとることで、また頑張ることができます。生産時間と休息時間は両輪の関係とも言え、どちらも大切です。 3つ目は「消費時間」。 スマホをだらだらと目的なく何時間も見てしまったり、自分にさほど必要でない情報を深追いして惑わされたり、たいして興味のないワイドショー番組に目を奪われたり、あきらかに消費、あるいは浪費してしまったなと感じる時間は消費時間です。この時間が増えるほど、忙しいと感じやすくなります。 ぼーっとする時間、自分が関心のあることに心ゆくまで思いを巡らすような時間は、大切な「休息時間」なので見直す必要はありません。 でも、本当は有意義に使おうと思っていたのに、結果的に逃避的な行動をして消費してしまったと感じるときは、一度立ち止まってみましょう。 無理に仕事や家事をしなくてもいいので、ベランダに出て深呼吸をしたり、お昼寝をするなど休息時間に充てれば、立て直す余力が戻ってくるはずです。
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