冷凍したご飯を温め直して食べるのが苦手です。炊飯器で保温しっぱなしだと電気代がかかると聞きますが、どのくらい浪費するのでしょうか?
炊飯器の保温機能は、忙しい朝やすぐに食べたいときなどに、いつでも温かいご飯が食べられる便利な機能です。しかし、長時間使い続けると、電気代が気になってしまう方も多いのではないでしょうか。 本記事では、炊飯器の保温にかかる電気代について解説します。また、冷凍ご飯を電子レンジで解凍する際の電気代や、炊飯器の電気代をおさえる工夫も紹介します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
炊飯器の保温にかかる電気代
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ 2023年版」によると、炊飯器の保温使用時の消費電力量は以下のとおりです。 <炊飯時1回あたりの消費電力が158ワットアワーの場合> ・4時間保温した場合:66ワットアワー ・10時間保温した場合:165ワットアワー 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す電力料金の目安単価は、31円/キロワットアワー(税込み)です。この単価をもとに計算すると、保温時のおおよその電気代は以下のようになります。 ・4時間保温した場合:約2円 ・10時間保温した場合:約5円 毎日4時間保温した場合の電気代は、1ヶ月(30日)で約60円、1年では約720円かかります。10時間使用の場合は、1ヶ月で約150円、1年で約1800円になります。 ■冷凍ご飯を電子レンジで解凍する場合の電気代 保温をせず、炊いたご飯を冷凍し、必要なときに電子レンジで解凍する場合の電気代についても見てみましょう。 「省エネ性能カタログ 2023年版」によれば、電子レンジで3分加熱する際の消費電力量は35ワットアワーです(動作時の消費電力量700ワットアワーの場合)。電力料金の単価31円/kWhをもとに計算すると、おおよその電気代は約1円になります。 このように、4時間や10時間といった長時間保温する場合は、冷凍ご飯を電子レンジで解凍するほうが経済的である可能性があります。 ただし、保温時間が短い場合や使用する製品によっては、電気代にほとんど差が出ないことも考えられます。