【40歳から始める老化脳を防ぐ習慣】あなたの脳は大丈夫? 老化脳チェックリスト
40歳を過ぎた頃からもの忘れが多くなったり、意欲の低下を感じたことはないだろうか? 実はそれ、脳の老化現象かもしれない。 年を取ると記憶があいまいになるだけでなく、意欲の低下やすぐに感情的になる人がいるが、これも脳の老化のひとつ。反対に80代や90代でも新しいことに挑戦して、はつらつと暮らす人も。 脳の老化の40%は生活習慣が関係している。毎日の心がけひとつで、大人の脳もまだまだ元気になれるのだ。今回は老化脳のチェックリストとともにそのメカニズムについて、脳科学者の西剛志さんに教えてもらった。
まずは、あなたの脳の老化が始まっているかどうかをチェック!
◆老化脳チェックリスト □ もの忘れが多くなった □ 集中力が続かない □ ミスが多くなった □「あれ、それ」と言うことが多くなった □ 新しいことをするのが面倒 □ 人に会うのがおっくうになった □ 人に対して無配慮になった □ 耳が聞こえにくい □ 睡眠が浅くなった。すぐに目が覚める □ 身なり(化粧、髪型、衣服)にかまわなくなった ひとつでも心あたりがあったら、脳の老化が始まっている
いくつになっても成長する機能があった!脳細胞を元気にする方法
◆脳の老化の約40%は生活習慣が関係している 「年をとると記憶が曖昧になるだけでなく、同じ主張を繰り返したり、すぐに感情的になる人がいます。実はこれも脳の老化現象のひとつです」(西さん) 一方で、スーパーエイジャーと呼ばれる、80歳や90歳になっても新しいことに挑戦して、若い人顔負けではつらつと暮らす人たちもいる。この違いはなんなのだろうか? 「もちろん体質や性格など遺伝的な要因もありますが、約40%は後天的なこと、日々の思考や行動の積み重ねが関係していることが、世界中の脳の研究からわかっています。つまり、日々の習慣を変えることで、脳の老化を防ぐことができるのです」 そのポイントは、いかに多くの情報を受けて脳を活性化するか! 「例えば、難聴の人は認知症になる確率が高くなります。それは耳から入る情報が減るからです。年齢を重ねると脳神経はどんどん死滅していく一方というイメージがありますが、実は90歳を過ぎても脳神経の新生が起こることがわかっています。脳を上手に活性化すれば、いつまでも若々しさを保つことができます」