王族の子どもなのに継承権がない? 各国王室の婚外子エピソード
華やかなイメージの向こうで、各国の王族を悩ませてきた婚外子の問題。ここでは王位権継承を持たない王族の子どもたちを巡って起きた、数々のロイヤルスキャンダルを見てみよう。 【写真】モナコ公室アルベール2世大公とロイヤル双子の仲良し親子アルバム
アレクサンドル・グリマルディ(モナコ)
存在感UP中のアルベール2世大公の“元隠し子” 一見するとモデルかあるいは売れっ子のミュージシャン?という雰囲気のアレクサンドル・グリマルディは、モナコ公室の現君主アルベール2世大公の長男でありながら、長く隠し子として扱われてきた大公の庶子だ。アレクサンドルは20歳を迎えた昨年ごろから英誌『タトラー』で表紙デビューを果たしたり、ラグジュアリーブランドのショーに出席したりなど公の場に姿を現すようになり注目が集まっている。
アレクサンドルの母親ニコール・コストは元エールフランス客室乗務員で、1997年にアルベール2世大公と彼女はニースからパリに向かうフライト中に空の上で出会った。5年間に渡って秘密の交際を続けてきた2人の間には2003年にアレクサンドルが誕生したが、大公は息子の認知を拒否。2005年にニコールが仏『パリ・マッチ』誌でアレクサンドルが大公の実の息子であることを告白したことで大きなスキャンダルに発展。アルベール2世大公は同年行われた即位の直前にアレクサンドルが実の息子であることを公に認めた。 写真/2002年4月、モナコで開催されたモナコ・テニス・オープンで、プライベート・ボックスから試合を観戦するニコール・コストとアルベール2世大公。
アレクサンドルはモナコ公位の継承権は持たないが、今では堂々とモナコ公室の一員として振る舞っており、母ニコールもモナコ公室が主催する複数のイベントに招待されている。ニコールはアルベール2世大公の妻シャルレーヌ妃と険悪な仲が度々噂されているのが気になるところ。 写真/家族水らずのショットも披露。左からニコール・コスト、アレクサンドル・グリマルディ、アルベール2世大公。
ジャズミン・グレース・グリマルディ(モナコ)
アメリカで生まれ育った、アルベール2世大公のもう一人の婚外子 アルベール2世大公にはアレクサンドル以外にも認知している婚外子がもう一人いる。1991年にコートダジュールを休暇で訪れていたというアメリカ人の元ウェイトレス、タマラ・ロトロとの短期間の情事がきっかけで誕生した32歳になる長女ジャズミン・グレースだ。