かど番の霧島が休場 大関陥落へ 再出場の意向なし 6日目まで1勝5敗 音羽山親方「自分を見失っている」
「大相撲夏場所・7日目」(18日、両国国技館) かど番の大関霧島(28)=音羽山=が7日目の18日から休場した。日本相撲協会に「頚椎(けいつい)症性神経根症のため、今後約2週間の加療を要する」との診断書を提出した。休場は昨年名古屋場所以来通算5度目。7日目の対戦相手、翔猿は不戦勝となる。 春場所前に痛めた首に不安を抱えていた霧島は、3日目から4連敗を喫するなど1勝5敗と不振だった。師匠の音羽山親方(元横綱鶴竜)によると、本人から「ダメです。自分の相撲がとれない」と休場の申し出があったという。同親方は「出ないですね」と再出場を否定。6場所務めた大関からの陥落が事実上決まった。 霧島は検査と治療のため、この日から入院。音羽山親方は「今日から切り替えて、来場所に向けて相当やらないと。来場所10番勝てる保証はない。早めに痛みを取りのぞいて、しっかり当たれるようになれば」と、関脇に転落する名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)で大関復帰を目指す意向を示した。 音羽山親方は霧島の現状について「昨日の相撲も当たっていないし、動きも鈍いし、体も硬い。自分を見失っている」と指摘。「立て直すのはそう簡単ではない。日頃の態度、相撲への接し方、勝負に対する気持ち…いろんなものを見つめ直さないといけないかもしれない」と危機感をにじませた。 今場所の十両以上の休場者は横綱照ノ富士らを含めて8人目。