〔東京外為〕ドル、158円台前半=持ち高調整の買いで小幅高(10日正午)
10日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日本時間の今夜に米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強い中、持ち高調整の買いが入り、1ドル=158円台前半で小幅高となっている。正午現在、158円26~27銭と前日(午後5時、158円18~19銭)比08銭の小幅ドル高・円安。 前日の海外市場では、欧州時間は158円10銭台で始まった後、米長期金利の低下を背景に売りが優勢となり、米国時間の序盤には157円50銭台まで下落した。その後は米金利の持ち直しを眺め、終盤には再び158円10銭台を回復した。 東京時間の早朝も、米国時間の終盤とおおむね同水準で推移した。午前9時以降、いったん買われた後は戻り売りに押され、仲値に向けては157円90銭台に軟化。もっとも、同水準では買い戻され、正午前後は157円20銭台へと小幅に水準を切り上げた。 連休を控えて「実需筋のまとまった買いが入るとの見方もあったが、実際には目立つほどの売り買いはなかった」(為替ブローカー)とされ、仲値すぎまでは狭いレンジ圏の値動きにとどまった。正午にむけては「調整的な買いが入った」(大手邦銀)ものの、上げ余地は限定的だった。午後は、昨年12月の米雇用統計の発表を控えて、「様子見ムードが強まるのではないか」(同)とみられる。同統計は、ロイター通信調べで非農業部門就業者数は15万4000人の増加が見込まれる。 ユーロも午前9時以降、対円は強含み。対ドルは小動き。正午現在、1ユーロ=163円04~05銭(前日午後5時、162円79~81銭)、対ドルでは1.0301~0301ドル(同1.0290~0291ドル)。