【高校ラグビー】ベスト8が決定! 「想像していた以上に、本当に最高の場所だった」京都工学院は国学院栃木の分厚い壁のまえにあと一歩及ばず...常翔学園は天理との激戦を制して準々決勝へ 大阪桐蔭・桐蔭学園の優勝候補が早くも1月3日激突!
しかし、ここも国学院栃木が驚異の粘り強いディフェンスでグラウンディングを許さず守り抜きます。 国学院栃木の吉岡肇監督が「うちは2試合目に対して京都工学院は3試合目、疲れているはずだがさすがは伝統の力。前半途中からの(京都工学院の)猛攻はすごかった。その猛攻を前半終了間際と後半の10分過ぎにしのげたのが大きかった。それにしてもすごいチームだった」と振り返ったように、攻める京都工学院と守る国学院栃木、この後も両チームの激しい闘志と肉体がぶつかり合う我慢比べの時間帯が続きます。 そして後半の15分、京都工学院がついにチャンスをものにします。国学院栃木ゴール前5mのラインアウトからモールを押し込むと途中出場の岡垣尊選手がトライ、ようやく5点を返しました。残り時間は約15分。逆転には3チャンス以上が必要な京都工学院、その後も果敢な仕掛けで何度も何度も攻撃を試みます。しかし、最後まで国学院栃木の規律のとれた粘り強いディフェンスはくずれませんでした。 京都工学院の杉山選手が「後半は自ら仕掛けることで、何回かラインブレイクして突破することができたが、チームとしてトライにはつなげることができなかった」と振り返ったように、幾度となく敵陣22mラインの内側まで攻め込みながらも、その後は、国学院栃木の厚い壁を崩すことができません。試合は、このままついにノーサイド。大応援団とともに勢いをもって突き進んできた京都工学院の挑戦は、3回戦で終わりを告げました。 「花園は、最高の場所だと想像していたが、自分が想像していた以上に、本当に最高の場所だった」と涙をみせながら語った広川主将。「この(全国の舞台での)経験ができたのは先輩たちのおかげ、この悔しさ、経験を無駄にせずに、新チームでもしっかりと頑張っていきたい」と前を見据えた杉山選手。新しい京都工学院の伝統がしっかりと次の世代へ受け継がれました。