若手エリート社員でも「都内住み」生活は苦しいが…安易にすがってはいけない「たった1つの習慣」
「当たり前」を見失わないように……
そこそこエリートと言われ、手取り額30万円ほどの新卒社員でも、都内に住むならある程度工夫と我慢が必要だ。家賃、食費、光熱費、水道代、電話料金、交通費、趣味、交際費。 女性ならこれらに加えて、美容院、脱毛、ネイル、まつ毛エクステ、化粧品代などが乗っかってくる。家賃の高い東京では、手取り20数万円の若者たちが楽しく暮らすにはかなりの工夫が必要になる。 過去に後輩の中には「知り合いと共にする外食は月2回まで」と決めて、ほとんど自炊する人もいた。他には、副業が可能な企業でエンジニアとして働きながら、平日と週末の1日ずつ飲食店でアルバイトをしている者もいた。 また、人当たりがよくストレスマネジメントが上手な知人は、数年前に興味本位でキャバクラで働き始めたのち、効率よく貯金するために最近勤めていた会社を辞め、夜の仕事に集中するようになった。 昇進を重ね給料を上げるまで、都内の若者たちは我慢を続けなければならないのか。 せっかくキラキラ輝く街で働くのなら、「ローン200万円」は効率的な手段のように見えてしまうのも無理はない。 眩しい街に住むからこそ、「当たり前」な習慣と価値観だけはぼやけて見失ってしまわないように、気をつけなければならない。 28歳の筆者も、まだ遅くないと自分に言い聞かせ、前編記事で紹介した(1)減らす、(2)貯める、(3)増やすの「3つの習慣」を地道に身につけていきたいと思う。 ---------- お話を伺った方:横川楓 1990年生まれ。お金の教育を幼少期から受け、明治大学卒、同大学院を経て、経営学修士(MBA)、ファイナンシャルプランナー(AFP)などを取得し、現在は「やさしいお金の専門家/金融・経済アナリスト」として活動。 「誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーにお金の知識を啓蒙、金融教育の普及に取り組んでいる。 2022年1月には一般社団法人金融教育推進協会を設立し、代表理事となる。マネーコンテンツ制作や企業や官公庁のアドバイザー、セミナー講師、雑誌・WEB・テレビなどメディア出演多数。X(@yokokawakaede)にてお金の知識を発信中。 著書に『ミレニアル世代のお金のリアル』(フォレスト出版)『お金の不安と真剣に向き合ったら人生のモヤモヤがはれました! 』(オーバーラップ)がある。 ----------
ペ・リョソン(コラムニスト)