自転車の「防犯登録」は何年くらい有効ですか? 実家に置きっぱなしにしていた自転車を通勤に使ってみようかと考えています。
節約のために、通勤などで自転車の利用を考える人もいるでしょう。自転車の防犯登録の有効期間は都道府県によって違うため、特に実家に置きっぱなしなどで長期間使用していない自転車は注意が必要です。そこで本記事では、自転車の防犯登録について詳しく解説します。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
自転車の防犯登録
一般財団法人自転車産業振興協会(東京都品川区)が公表している、「自転車購入動向調査 2022年4月~6月」(調査時期:2022年9月、調査対象:全国1000世帯)によると、自転車(シティ車)の平均購入価格は2万7000円であると分かりました。安くはない値段であるため、節約のためにも実家に自転車がある場合は有効活用したいと考えるでしょう。 しかし、古い自転車の場合は「防犯登録はまだ大丈夫?」と不安になる人もいます。本項では、なぜ防犯登録をしなくてはならないのか、有効期間はどれくらいかについて解説します。 ■防犯登録は義務 自転車の防犯登録は義務であると法律で定められています。罰則等はないものの、自転車盗難の際の照合に利用されるなど、自転車が自分のものであるとの証明にもなるため、必ず登録しましょう。 ■防犯登録の有効期間 防犯登録の有効期間は、都道府県によって違います。どれくらいの期間であるか、以下で見ていきましょう。 ・東京都……登録した年の翌年初めから10年 ・埼玉県……登録した年から8年 ・北海道……20年(令和5年12月31日以前の登録の場合10年) 上記のように、住む場所によって有効期間が大きく変わります。登録場所の有効期間がどれくらいか確認してみましょう。エリアによっては、登録した年の西暦が防犯登録シールに書かれていることがあります。
防犯登録の手続き方法
実家に置きっぱなしの自転車が防犯登録の有効期間が切れている場合は、新たに登録手続きをしなくてはなりません。手続き方法は簡単ではあるものの、お金などが必要になるため準備して行きましょう。 本項では、防犯登録をするための手続き方法や必要なものついて解説します。 ■手続きできる場所 防犯登録の手続きは、自転車防犯登録所を掲げている自転車の販売店で行えます。ホームセンターといった自転車の量販店でも、手続き可能な店舗はあります。 実家に置きっぱなしにしていたような自転車のほか、インターネットなどを通じて他店で購入したケースでも登録できます。名義が別人の場合は、自分名義で新たに防犯登録をしてください。 ■防犯登録に必要なもの 登録時に必要なものは、以下のとおりです。 ・自転車本体 ・身分証明書 ・登録料(地域によって異なる) 防犯登録をするためには、自転車を持ち込む必要があります。手続きは、自転車防犯登録カードに住所・氏名・電話番号を記入するだけで完了です。 登録料は、都道府県によって違います。どれくらいの登録料になるか、以下で一例を見ていきましょう。 ・東京都……660円 ・埼玉県……600円 ・北海道……800円 自分が住んでいるエリアで登録料がいくらになるか事前に確認しておき、手続き時に持参してください。 ■住所や氏名を変更する場合 防犯登録が有効期間内であったとしても、変更手続きが必要な場合があります。例えば実家に置きっぱなしになっている自転車の名義は自分のものであるものの、現在の名字と違う・現在住んでいる都道府県とは違う場合です。その場合は、登録変更する必要があります。 名字が変更になる場合も、自転車防犯登録所にて行います。都道府県が変わる場合は、登録している都道府県にて登録抹消手続きをし、今住んでいる都道府県の登録所にて新規で登録し直しましょう。