女子サッカー・澤穂希が引退会見【全文2】
サッカー人生に満足、納得
司会:じゃあ。 BSフジ:BSフジ『INAC TV』の松原です。澤選手、お疲れさまでした。やはり澤選手はすごく、常に100%で練習に望んで、飽くなき探究心でサッカーを続けてこられましたけれども、その中でいつか満足感を得ることができたら、そのときが引退のときかもしれないと以前おっしゃっていましたけれども、その満足感っていうのは澤選手の中である程度得られた部分というのはあるのでしょうか。 澤:もう満足というより、もう納得です。 BSフジ:なるほど。ちなみに先ほど子供が大好きとおっしゃってましたけれども、澤選手が今までサッカー人生の中で得てきた充実感であったり、ある程度の満足だったり、そういったものを次のなでしこになる、目指す子供たちに伝えるとしたら、どんなサッカーの魅力を伝えたいと思いますか。 澤:本当に、いいときばっかりじゃないですけど、やっぱりサッカーの楽しさとか喜びとか、やっぱり仲間と同じ目標に戦う苦しさ、正しさとかっていうのを、少しでも一緒にプレーとか、引退してからでも一緒に触れ合って伝えていけたらいいなとは思います。 BSフジ:ありがとうございます。お疲れさまでした。 司会:はい、では。じゃあ男性の方。 共同通信:共同通信のイシイと申します、お疲れさまです。澤さんが女子サッカーの厳しい時代からずっと現役で長く引っ張っておられましたけれども、今の女子サッカーの、日本女子サッカーの現状をどういうふうに捉えてらっしゃるのかというのと、今後、日本の女子サッカーに必要なことはどんなことかということを。 澤:やっぱり自分自身も経験して思うことは、結果が全てだなと思うので、やっぱり2月にもリオ・オリンピックのアジア予選もありますし、本当にその大会というのは大事な大会になってくると思うので、そこを本当に、なでしこの選手たちにはぜひリオに行って金メダルを取ってもらえるように、もう本当にそれしかないと思ってます。 共同通信:女子サッカーの環境自体は、どうでしょう、まだ足りないところがあるのか、今後の課題みたいなものはどうでしょうか。 澤:私の今、所属チームのINAC神戸では、本当にみんなプロ化という形でお昼から練習をさせていただいていますが、そういうチームが1つでも多くできることがいいと思いますし、それが今後の課題だとは思います。