女子サッカー・澤穂希が引退会見【全文2】
一番つらかった瞬間、最高だった瞬間は
司会:今日は本当に多くの記者の皆さま、カメラマンの皆さま、お集まりいただきまして本当にありがとうございます。ではここから皆さまからのご質問をお受けしたいと思います。時間はたっぷりありますので、よろしくお願いいたします。まず挙手いただいてこちらから指名させていただきますので、会社名と、すみません、お名前を先におっしゃっていただいてから質問をお願いいたします。では、そちらの、はい。 フジテレビ:フジテレビのキノシタと申します。澤さん、本当にお疲れさまでした。 澤:お疲れさまです。 フジテレビ:15歳で代表デビューしてから22年間、澤さん、日本代表で本当にいろんなことがあったと思うのですけれども、今振り返って一番つらかった瞬間、そして最高だった瞬間、それぞれ教えていただけますでしょうか。 澤:そうですね。つらかったといえば、個人的には2004年のアテネのオリンピックの前のアジア予選で、北朝鮮に勝たないとアテネオリンピックに行けないという大事な試合のときに、私自身、膝のけがをしていて出場も危ぶまれたときが、心も体も、ストレスでじんましんができたりとか、本当にそのときは大変だったかなと思います。 フジテレビ:逆に今、サッカー人生振り返って、最高だった瞬間はどの瞬間でしょう。 澤:やっぱり皆さんも記憶に新しいというか、2011年のドイツワールドカップで優勝したことが、日本女子サッカーの歴史を変えた日でもあるので、私にとっても日本女子サッカーにとってもその日は本当に忘れられない1日だと思います。 フジテレビ:ロンドンオリンピックはアメリカに決勝で破れて、惜しくも銀メダルという結果でしたけれども、来年のリオオリンピックでリベンジを果たしたいという、そういった思いは澤さんの中ではありますでしょうか、悔いはありますでしょうか。 澤:まったくないです。 フジテレビ:すいません、最後にここまでのサッカー人生振り返って、一言で言うとどんなサッカー人生だったでしょうか。 澤:もう最高のサッカー人生でした。 フジテレビ:ありがとうございました。 司会:ではそちらの方。 フジテレビ:澤選手、お疲れさまでした。フジテレビ、『めざましテレビ』の岡副と申します。先ほど言葉を詰まらせられたときに、何を思い出されましたか。 澤:きのうもそうなんですけれど、引退を発表するときに、やはりチームメイトの顔を見たり、思い出したり、今までいろいろ苦しいときも一緒にやってきた仲間のことを思うと、ちょっと胸がいっぱいになります。 フジテレビ:仲間を大切にされる澤選手なんですけれども、ライバルと言われているワンバック選手も引退試合を先ほど終えられたということなんですけれども、そのワンバック選手の影響というか、存在の大きさとか、何かありましたか。 澤:ワンバック選手は本当に昔からの戦友でありましすし、引退のタイミングも同じでしたので、やはり何かの縁は感じます。 フジテレビ:ありがとうございます、本当にお疲れさまでした。 澤:ありがとうございます。