中国少子化対策、さらなる取り組み必要=習国家主席
[北京 15日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は、出生率の低下と人口規模の縮小を食い止めるためにさらなる取り組みが必要との認識を示した。国営新華社通信が15日に報じた。 16日に中国共産党の機関誌に掲載される記事の中で、習氏は人口動態を改善するために、人口と生殖に関する法制度を強化すべきと指摘した。 中国の出生率は昨年、過去最低を記録し、人口規模でインドに抜かれた。高齢化は中国の年金制度に負担をかけており、2015年に「一人っ子政策」を撤廃したものの、出生率を高めるのに苦慮している。 習氏は長期的にバランスの取れた人口増加を促進するために、出生支援政策を確立・改善し、労働力供給を増やすために、人材育成を強化する必要があるとの見解を示した。 さらに、「人口の安全保障」を確保するために、人口と経済、資源の間の調整も改善すべきと訴えた。