板倉滉へのPK判定につながったVAR介入に疑問の声…ドイツ審判委員長が指摘「ボールは選手が走って来た方向とは逆へ飛んだ」
ボルシア・メンヒェングラットバッハ(ボルシアMG)に所属する日本代表DF板倉滉が開幕節のレヴァークーゼン戦終了間際に見せたチャレンジは必ずしもファウルではなかったかもしれない。 ボルシアMGは23日に行われたブンデスリーガ開幕節、ホームで昨季王者レヴァークーゼンと対戦。CBで先発した板倉は、2-2の状況で迎えた後半アディショナルタイム8分にレヴァークーゼンFWアミン・アドリをペナルティエリア内で倒したとされ、PKを献上。キッカーを務めたフロリアン・ヴィルツはこれを一旦ボルシアMGのGKに阻止されるもこぼれ球を決めきり、レヴァークーゼンが土壇場で勝利を収めている。 当初はノーファウルと判断していたロベルト・シュレーダー主審だが、ビデオ審判に提案されたオンフィールドレビュー後にPK判定に至った流れには疑問の声も。『キッカー』も試合後、板倉のチャレンジをファウルとしないのは「明確な誤審」ではなかったと主張し、VARによる介入を問題視するコメントを掲載していた。そして、ドイツサッカー連盟(DFB)・ドイツサッカーリーグ(DFL)の『DFB Schiri GmbH』のチーフ、クヌート・キルヒャー氏もこの場面に戸惑いを覚えたようだ。 ブンデスリーガ1部・2部350の試合で主審を務めたキルヒャー氏は『シュポルト1』のトーク番組で「私もこの試合を見てたよ。家のソファーに座ってリラックスしながらね」と明かすと、問題の場面については「とてもクールな守備的アクションだと思った。ボールは選手が走って来た方向とは逆へ飛んだのだからね。『スーパーだ、素晴らしくクリアした』とね」と振り返った。「その後、中断が入って、私も少しばかり驚いたよ。映像を見たが、それほどはっきりしていなかったね。だが、ミスは起こるものだ」とVAR介入を含め、際どい判定だったとの見解を示した。