J1と海外クラブ必見!? J2からステップアップ濃厚な選手(10)ベンチ外→心臓に! 球際に強すぎる、20歳の超逸材
2024明治安田J2リーグのレギュラーシーズンが幕を閉じた。各クラブが激しいバトルを繰り広げる中、才能を開花させて輝いた選手も多くいた。今回は、J2で飛躍を遂げた選手たちから、J1や海外クラブに推薦したい逸材を厳選して紹介する。※スタッツは『transfermarkt』、各データは『jleague.co』を参照。
MF:安部大晴(あべ・たいせい) 生年月日:2004年6月7日(20歳) 所属クラブ:V・ファーレン長崎 2024リーグ戦成績:12試合1得点0アシスト V・ファーレン長崎の育成組織出身の安部大晴は、2020年に2種登録でトップチームに加わり、2021年にプロデビュー。2022年には正式にトップチームに昇格した。 2023シーズンはJ2リーグで17試合に出場したが、そのうち13試合が途中出場で、総出場時間は448分にとどまった。今シーズンは開幕から長くベンチ外が続いていたが、8月に入り状況が一変。同月31日の第29節・栃木SC戦でシーズン初の先発出場を果たし、それ以降はスタメンの座をつかんでいる。 20歳と若い安部は、球際の強さが光るボランチで、長崎の中盤に安定感をもたらした。その成果は結果に表れており、安部が先発で起用されたリーグ戦10試合では7勝2分1敗と好成績を記録している。 安部はクラブ公式YouTubeチャンネルで「試合慣れしていないときは結構バタバタしていてボールをロストしてしまうことがあったんですけど、最近は相手の矢印だったり動きを見ながらプレーできているという感覚はある」と、自身の成長を語っていた。 今シーズン唯一のゴールも特別な価値を持つものだった。第32節のザスパ群馬戦で決めたその得点は、トランスコスモススタジアム長崎での最後の試合での一撃だった。この試合をもって、長崎は新スタジアム「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」へ移転。クラブの下部組織出身である安部が、憧れの舞台でラストマッチに得点を決めたことは、彼にとってもファンにとっても感慨深い瞬間となった。
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