過去の株価に不自然な動きが…!東京地検特捜部が調べを進める「2つの事件」
2つの証券事件
東京地検特捜部が2つの証券事件について調べを進めており、ゴールデンウィーク後の早い時期に相次いで摘発する見通しだ。対象となっているのはオウケイウェイヴ(名証ネクスト)とエーバランス(東証スタンダード)。かねて過去の株価に不自然な動きがあると指摘されており調べが進められていた。既に両社の経営幹部は特捜部に事情を聞かれている。 【画像】大蔵省の「ノーバンしゃぶしゃぶ事件」いまだからウラ話を明かそう! Q&Aサイトの大手で知られるオウケイウェイヴは、まず投資資金約50億円を騙し取られる被害者として名が挙がった。騙したのは在日インド人金融屋で、こちらの捜査も進んでいるのだが、今、問題とされているのは'22年4月19日、「(50億円が)取立不能の恐れ」というIR(投資家向け広報)を出す前に「売り抜けて儲けた人間がいる」というインサイダー取引容疑で、会社幹部の関与も指摘されている。
エーバランスの容疑
太陽光パネルを製造するエーバランスの容疑も昨年8月18日のIRに関するもの。増収増益の発表で株価は急騰するのだが、それを見越したように株価があがり、発表と同時に急落するという不自然さだった。情報を漏洩したと目されている経営幹部は既に退社しているが、もともと「買い煽り」をネット上で行い顰蹙を買っていた。 ラクして儲ける「市場のワル」には厳しい制裁が必要だ。 「週刊現代」2024年5月18・25日合併号より
週刊現代(講談社)