なぜ一流ビジネスパーソンほど多趣味なのか? 成果を出す人の休日の過ごし方
「働き方改革」の取り組みがスタートして5年、あなたの働き方は本当に変わったでしょうか。きちんと「休日」をとっていますか? 「休日」に、何をして過ごしていますか? 日本人は、「休むこと」も「休日の過ごし方」も下手であると、800社以上の働き方改革を支援してきた越川慎司氏は指摘します。 世界のトップビジネスパーソンが実践している、仕事のパフォーマンスを上げる「休み方」とは、どのようなものなのでしょうか。 【表】できる人がビジネスメールで使う敬語 ※本稿は越川慎司著『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)より、一部を抜粋編集したものです。
休んでもやることがない日本人
日本のビジネスパーソンの顕著な特徴として、有給休暇の取得率が低い人ほど、「休んでも、やることがない」と考えている傾向が見られます。 この傾向は、管理職になるほど高くなっており、「無理して休みを取っても、コレといってやることがない。家にいても邪魔にされるだけ」という理由から、休みを取らない人が多数を占めているのです。 欧米のビジネスパーソンであれば、1週間の休みが取れたら、「家族とキャンプに行って、メジャーリーグ観戦やバイクでツーリングもできるな」と即座にスケジュールが決まります。 日本人の場合は「何をすればいいのか......」と悩んでいるうちに、2~3日の休みを消化してしまう人も珍しくないようです。 こうした人に共通するのは「趣味がない」ということです。日本のビジネスパーソンには、「仕事以外に趣味と呼べるようなものがない」という人が少なくありません。 仕事に追われるような毎日を送っているため、時間的にも、気持ち的にも、趣味に当てられるような余裕を見出せない人が多いのだと思います。 趣味と呼べるものがないと、休日をどう使えばいいのかわからず、土日はダラダラと寝て過ごすことになります。 それで疲れが取れればいいのですが、身体も心もスッキリとすることはなく、頭の切り替えができないため、脳の働きが活発になることもありません。