終盤まで２点ビハインドも、碓井聖生が価値ある２発

チームを後押ししてくれたサポーターに感謝を伝えた富山のキャプテン吉平。写真：金子拓弥（サッカーダイジェスト写真部）

　この日はベンチスタートだった富山のキャプテン吉平翼は、ハーフタイムに味方を鼓舞した。 【動画】80分、そして90＋３分に痛快ヘッド弾！ 富山をJ２昇格に導いた碓井聖生の劇的２発！ 「何分でもいい、90分、ロスタイムでもいいから、１点取れば絶対に自分たちは追いつけるし、自分たちの流れも絶対に来るっていうのを、下を向きかけた選手もいたかもしれないですけど、絶対に下を向くなっていうのは伝えました」 　12月７日に開催されたJ２昇格プレーオフ決勝。レギュラーシーズンは３位の富山は、ホームで４位の松本と対戦。18分、26分に失点し、０－２で試合を折り返す。 　厳しい状況だったが、最後まで勝負を諦めていなかった。同点ならリーグ戦上位のチームが勝ち上がるレギュレーション。80分に１点を返した碓井聖生が、90＋３分に再びネットを揺らす。土壇場で２－２に追いつき、試合はタイムアップ。富山がJ２への切符を掴み取った。 　試合後のフラッシュインタビューで、吉平は「本当にみんなが、よく最後まで走ったと思いますし、途中交代を含めて、本当に凄いことをやったかなと思います」と振り返る。 「ベンチを含めて、メンバー外もそうですけど、後半に追いつくってこと、誰も疑ってなかったし、それを今シーズン、やってきた結果が今の３位という結果もあったし、自分たちは絶対に自信を持っていた」 　劇的な展開で歓喜を呼び込んだ。66分に途中出場し、追いかけるチームをピッチ上でも盛り立てた26歳の主将は「たくさんのサポーターが後押ししてくれたおかげだと思っています。本当にありがとうございます」と感謝を伝えた。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部