不動産会社の女性経営者が教える! 間取りでわかる「選んではいけない賃貸物件のNG特徴」5選
引っ越しをするなら、部屋選びは後悔したくないですよね。今回は、働く女性がひとり暮らしをするときに選んではいけない「賃貸物件のNG特徴」について、女性に特化した不動産会社を経営する 平出雅美さんに教えてもらいました。プロからのアドバイス、ぜひ物件選びのヒントにしてください! 【保存版】当てはまっていないかチェック! 「賃貸物件のNG特徴」はコチラ。
不動産会社の女性経営者が教える! 間取りでわかる「選んではいけない賃貸物件のNG特徴」5選
【女性が知っておくべき「賃貸物件」基本のき】vol.74 ――女性が選ぶべきではない間取り、オススメしない物件について教えてください! NG1. 「1階の物件」 平出さん 1階の物件は、外から室内が見られやすい、侵入しやすい、外に洗濯物が干しづらい、虫が出やすいなどデメリットが多いですし、防犯面から考えてもできれば避けた方がいいです。ですが、1階は2階以上の物件よりも家賃相場が安く、同じ賃料でも条件のいい物件に住めるため選ぶお客様もいると思います。その場合、設備やセキュリティ面はしっかり確認してください。内見時に、窓を開けたときに何が見えるか、人が侵入しやすい構造になっていないかをチェックしましょう。 NG2.「日当たりが悪く、湿気がこもりやすい物件」 平出さん 日当たりが悪い物件に住むと、1日中照明をつける必要があり、温度も低くなるため冬は暖房が必須など電気代がかさみやすいです。また、日本はそもそも湿気が多いので、湿気がこもりやすい物件に住むと洋服やバッグがカビてしまうことも。いつもジメジメしている部屋で過ごしていると、気分的にも落ち込みやすくなりますし、精神的にストレスがかかってしまうこともあります。特に在宅ワークなど自宅にいる時間の長い人はやめておいた方がいいです。 NG3. 「人通りの少ない物件」 平出さん 治安が悪い地域の物件はまずおすすめしませんが、治安が悪くない地域でも、駅から遠かったり、周りに人通りが少なく、街灯もない物件はできればやめておいた方がいいです。お客様から聞いたところによると、帰り道に痴漢にあった話もありますし、夜道についてこられるなどストーカー被害にあった人もいます。駅から自宅まで、安心して帰れる環境かどうかはとても大切ですので、駅からなるべく近い物件を選ぶことをおすすめします。 NG4. 「オートロック、モニター付きインターホンがない物件」 平出さん 女性のひとり暮らしの場合、入居者と関係者しか敷地内に入れない"共用部のオートロック"があること、室内には誰が訪問したか分かる"テレビ付きインターフォン"のついた物件を選んでいただきたいです。テレビ付きインターフォンがあれば、玄関のドアを開ける前に、宅配会社の人なのか、何かの勧誘なのかがわかりますし、録画機能で後から訪問者を確認することもできます。宅配会社を装ってストーカーや強盗が侵入する事件もありますので、宅配ボックスを利用するとさらに安心です。 NG5. 「水回りの設備が古い物件」 平出さん キッチンや洗面台などの水回りを使う頻度が高い人は、水回りの設備が古い物件もできればやめておいた方がいいです。水回りはほぼ毎日使う場所ですから、いつも清潔な状態に保ちたいですよね。ですが老朽化や劣化が進んでいると、見た目が悪く、こまめに掃除をしたとしてもキレイに見えないなど不快な気持ちになってしまう可能性大。ですが、築年数が古くても水回りがキレイにリフォームされている物件もあります。そのため内見をする際に、カビや汚れはないかなどをチェックするようにしてください。また、浴室、洗濯機置き場、独立洗面台の水回り設備がコンパクトにまとめられている間取りですとと生活導線がよく住みやすくおすすめです。 ――もしいま住んでいるところが上記5つに当てはまっていたら、どうしたらいいでしょうか…。 平出さん 1階に住んでいる人は、カーテンを厚手にしたり、無地やシンプルな柄のものにして、女性が住んでいることを外から分からように工夫してください。古典的な方法ではありますが男性用の服や下着をいつも干しておくというのも効果があります。また、モニター付きインターフォンがない物件に住んでいる場合は、配線工事が不要なモニター付きインターフォンが売っているので購入するといいです。カメラをドア付近に付けて、映像をスマホで確認できるタイプは1~2万円位で販売していますので、もし、気に入った物件にモニター付きインターフォンがない場合には検討してみるといいと思います。 ――これから新たに賃貸物件を選ぶなら、どんな物件を選ぶことをおすすめしますか? 平出さん おすすめは、収納スペースがきちんとついている1Kや1DKタイプです。ひとり暮らし用の物件は狭さを感じる人も多いですが、収納があるタイプの1Kや1DKであれば、広くなくても快適に過ごせます。ワンルームの場合、キッチンがコンパクトであったり家具の配置が難しかったりと、使いづらい間取りも多いです。収納が少ないと、どうしても室内に物が溢れてしまい生活に不便を感じてしまいます。棚を購入すればいいと思うかもしれませんが、棚は意外と場所も取りますし圧迫感を感じやすいので、収納がない、少ない物件はおすすめできません。 楽しいひとり暮らしを始めるために、慎重な物件選びを いかがでしたか。物件探しは、慎重に丁寧に。引っ越しを検討している人は、今回の5つのポイントをぜひ参考にしてみてください。 教えてくれた人 株式会社東京女性不動産 代表取締役社長 平出雅美さん 宅地建物取引士所持。不動産歴3年目、2021年11月に「東京女性不動産」を開業。 東京女性不動産は、安心してお部屋探しができることを第一に、相談から契約まですべて女性スタッフが担当。女性一人での東京のお部屋探しを、女性ならではの視点で親身にサポートしています。LINEでの相談もできます。安心して新生活を始められるように、ストーカー保険の提案やRefaプレゼントなどのサービスもあって、さすが女性にやさしい! 電子書籍「宅建の教科書」がKindleにて好評発売中。 文・市岡彩香 anan web、anan Beauty+を中心に執筆するフリーライター。これまでに取材した人数はタレントや経営者を含め500名以上。インタビューライター、フードライターとして活動中。 ©Ruslan/Adobe
市岡彩香