3カ月ぶりに弾道ミサイル発射した北朝鮮の内実:「ウィズコロナ」転換と「年7%成長」の無謀
最高人民会議で施政演説を行う金正恩国務委員長(党総書記)(『労働新聞』HPより)
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は 9月8日の最高人民会議第14期第7回会議で施政演説 を行い、国際社会が求める非核化には応じないと言明した。そして同会議は、核兵器の使用条件などを含む法令「核戦力政策について」を採択した。 北朝鮮はこの施政演説と法令により、当面は米国のジョー・バイデン政権との米朝対話も、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権との南北対話もないことを明確にした。第8回党大会で決定した“国家核武力の全面的な高度化”に邁進し、経済制裁などに抗して自力更生路線を歩み続けることを内外に宣言したのだった。 そして、北朝鮮は9月25日午前6時53分ごろ、北西部平安北道泰川付近から日本海へ向けて短距離弾道ミサイル1発を発射した。北朝鮮が弾道ミサイルの発射をしたのは、 6月5日に4カ所からそれぞれ2発ずつの弾道ミサイル計8発を撃って以来 だ。
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平井久志