侍ジャパン・井端弘和監督、高橋宏斗は『エース格』 「大事なところで投げさせたい」WBCでは更に『太い軸』として期待
野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督(49)が本紙のインタビューに応じ、「ラグザス presents 第3回 プレミア12」(9~24日)で大会連覇へ向けた意気込みを語った。中日から選出した高橋宏斗投手(22)は「エース格」と位置付け、大事な試合で勝利を運んでくれることを期待。次の大きな大会となる2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、メジャー組と一緒に最強ローテを構成できるよう、ステップアップしていくことも願った。 連覇を目指した戦いがまもなく始まる。井端監督が思い描く頂点への道。カギは投手力だ。「当然、投手を踏まえた守りは非常に大事になる」。ロースコアの試合が多くなる国際大会。最少失点に抑えることが何より勝利につながる。その戦いで中心になるのは、竜の若きエース・高橋宏だ。 「球界を代表する投手。エース格。大事なところで投げさせたい」。指揮官は高橋宏について、こう語る。前回WBCは中継ぎだったが、今回は戸郷、才木とともに先発の中心として位置付けており、1次リーグ、そしてその先も、日本の命運を左右する大事なところで送り出す考えだ。 4年目の今季、最優秀防御率のタイトルを獲得するなど大成長を遂げた右腕について、井端監督は「当然、ボールは良くなった。そして試合の中で一喜一憂せず、うまく自分の気持ちをコントロールできるようになった」と頼もしさを感じている。大会では勝利を運び、優勝の原動力の一人として期待するが、求めたいのはそれだけでない。 「当然、世界一が目標」。こう話す指揮官にはもう一つ、大事なテーマがある。長く日本が世界一でいるために―。目の前の大会の「勝利」と同時に、26年WBC、28年ロス五輪で主力となる選手の「育成」「発掘」は、就任以来、常に重視している。全員が未来につながる何かを得てほしい。今回エース格の高橋宏なら、2年後はもっと太い軸になってほしい。
中日スポーツ