【ソフトバンク】笹川吉康「失敗してもプラスしかない」初の日本シリーズで打って走って躍動
<日本シリーズ:ソフトバンク0-5DeNA>◇第4戦◇30日◇みずほペイペイドーム ソフトバンク笹川吉康外野手(22)が「9番左翼」で日本シリーズ初出場を果たし、初安打&初盗塁&好返球で存在感を示した。 1点を追う6回先頭の第2打席。DeNAケイから左前打を放った。2ボールから真ん中149キロツーシームを流し打ち。その後、1死から二盗もマークした。「失敗しても『当然』と思われるんだろうなっていう気持ちで。出ることでプラスしかないと思っていた」。自身初の大舞台で打って走って躍動した。左翼守備でも7回、左前適時打で二塁走者の本塁生還を防ぐ返球を決めた。 身長193センチ、体重95キロの恵まれた体格だ。小学6年時からすでに168センチもあったという。フルスイングが持ち味で、フリー打撃では豪快な柵越えを連発する。チームメートから「化け物」「規格外」と声が上がり、「ギータ2世」とも称されるロマン砲だ。今季は6月に1軍初昇格。同15日の阪神戦(みずほペイペイドーム)で初本塁打をマークするなど、順調にキャリアを積んできた。 次戦に向けて「チームが日本一を目指しているので。自分も日本一に貢献できるように」と決意をにじませた背番号44。セパ頂上決戦で暴れ抜く。【佐藤究】