手頃なサイズ感と価格で人気のスズキ新型「スイフト」、シンプルな3グレード構成の中から選ぶべきものは?
それ以外の機能面での大きな違いとしては、HYBRID MZにのみ、9インチのディスプレイオーディオが標準装備され、それ以外のグレードはオーディオレスとなる点が挙げられる。 ■メーカーオプションはどうなっている? 新型スイフトのメーカーオプションは、基本的にディスプレイオーディオにまつわるもののみとなっている。 前述したようにHYBRID MZにのみ、標準装備で9インチのディスプレイオーディオが備わるが、これと同等のものはXGに12万1000円のセットオプションで用意されており、これを選択することで、ディスプレイオーディオのほか、6スピーカーも同時に装着される形となる(通常は2スピーカー)。
一方、同じくオーディオレスとなるHYBRID MXでは、上記のタイプのディスプレイオーディオは選択できず、上記のディスプレイオーディオに全方位モニター付メモリーナビゲーション機能と、スズキコネクト対応通信機がセットになったもののみが用意され、価格は25万800円と一気に跳ね上がる。 またディスプレイオーディオが標準装備のHYBRID MZには、上記の全方位モニター付ナビゲーション機能とスズキコネクト対応通信機をプラスすることができ、こちらは13万3100円高となっている。
■結局、選ぶならどのグレード? 新型スイフトを選ぶ場合、MTが必須ということであれば、HYBRID MXのMT一択ということになるが、それ以外の場合はどれがオススメなのだろうか? まず、コストパフォーマンスを優先するというのであれば、純ガソリンモデルのXGがいいだろう。HYBRID MXよりも20万円ほど安いスタート価格ながら、先進安全装備を含め、必要な装備はひととおり標準で備わっている。 内外装の加飾は最小限となり、エアロパーツも装着されないが、2トーンカラーを含む設定色はすべて選ぶことができるので、自分らしさを表現することもできるだろう。また、非ハイブリッドではあるものの、WLTCモード燃費は23.4km/Lとなっており、HYBRID MZの24.5km/Lと僅か1.1km/L差であるため、燃料コストもそこまで違いは出ないはずだ(2WD・CVT車の場合)。
一方、新型スイフトらしさを享受したいのであれば、やはり最上級グレードのHYBRID MZがオススメだ。メリットの多い電動パーキングブレーキを唯一装備するグレードであり、ディスプレイオーディオも標準となるため、オーディオレスとなるHYBRID MXとの実質的な価格差は大きく縮まる。 さらにLEDフォグランプや本革巻ステアリングホイール、切削加工&ブラック塗装のアルミホイールも備わるため、けっして高い買い物とはならないだろう。
小鮒 康一 :フリー(ライ)ター