ウォーレン・バフェットのバークシャー社がドミノ・ピザ株を買った理由(海外)
ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイは、2024年10月にドミノ・ピザとプール・コープの株を購入した。 バフェットはファストフードが好きで、すでに卸売業者を所有し、流通関連のビジネスにも投資しているため、この2社を選んだのは自然の流れだった。 「バフェット効果」によって、両社の株価はこの報道を受けて上昇した。 ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)のバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)は、2024年10月、ドミノ・ピザ(Domino's Pizza)とプールコープ(Pool Corp)をポートフォリオに追加したことが、2024年11月14日に公開された申告書で明らかになった。このピザチェーンとスイミングプール業者は、良い選択肢に見える。 この有名な投資家のコングロマリットであるバークシャー・ハサウェイは、ドミノ・ピザの約130万株を購入した。これは2024年9月末時点での同社株式の3.7%に相当し評価額は5億4900万ドル(約850億9500万円)。バークシャーはプール・コープも1.1%を購入し、2024年第3四半期末時点で1億5200万ドル(約235億6000万円)相当となった。 このニュースが2024年11月14日に報じられた後、ドミノ・ピザ株は8%、プール・コープ株は6%上昇した。他の投資家たちが「バフェット効果」によって買いに走ったためだ。 注目すべきは、バークシャーの2660億ドル(約41兆2300億円)に及ぶ米国株ポートフォリオからすると規模が小さいことから、バフェットの投資マネージャーであるテッド・ウェシュラー(Ted Weschler)とトッド・コーム(Todd Combs)のどちらか、あるいは両方が銘柄選定の背後にいた可能性が高いことだ。
利益の一部
バリュー投資家として知られるバフェットと彼のチームは、バーゲンハンティング(お買い得品探し)を得意としている。ドミノ・ピザ株は2010年の初頭から40倍以上急騰し、2024年6月下旬には530ドルを超えて取引されていた。しかし同社の株価は2024年7月中旬には400ドル前後まで急落し、2024年第3四半期の残りの期間も低迷を続けていたため、バークシャーにとって買いのチャンスが訪れていた。 バフェットがブランドを高く評価するのは、ブランドは顧客の忠誠心を育み、企業が価格を引き上げても、競合他社に顧客を奪われることなく値上げを可能にするからだ。 バークシャー・ハサウェイのトップである94歳のバフェットは、ジャンクフード好きとしても知られている。彼の会社は、すでにデイリークイーン(Dairy Queen)などの企業を所有しており、コカ・コーラ(Coca-Cola)やクラフト・ハインツ(Kraft Heinz)も大きな投資先の一つだ。ドミノ・ピザはこのような企業のグループにぴったりと当てはる。 ドミノ・ピザの主な強みのひとつは、フランチャイズ加盟店にブランドライセンス供与し、手数料や権利費を徴収することでコストを管理し、利益率を高めている点だ。 「同社はまたフランチャイズ加盟店に食材、機器、消耗品の料金を請求し、売上の一部を広告キャンペーンの資金に充てている。直営店の売上高は2023年の45億ドル(約6959億円)のうちわずか8.4%だけだ。