内山靖崇は元世界3位チリッチに惜敗で初のツアー4強入りならず [杭州オープン/テニス]
内山靖崇は元世界3位チリッチに惜敗で初のツアー4強入りならず [杭州オープン/テニス]
ATPツアー公式戦「杭州オープン」(ATP250/中国・浙江省杭州/9月18~24日/賞金総額108万1395ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、内山靖崇(積水化学工業)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ランク3位のマリン・チリッチ(クロアチア)に2-6 7-6(4) 6-7(5)で惜敗した。 ~杭州オープンでマッチポイントを凌いだ末に4強入りを決めた元世界3位のチリッチ選手~ 第1セットを落とした内山はタイブレークの末に第2セットを取り返したあと第3セット5-3からブレークバックを許し、ふたたびもつれ込んだタイブレークで1-4から巻き返したチリッチが最初のマッチポイントをものにして2時間45分で勝利をもぎ取った。 内山は6-5からのレシーブゲームで15-40としていたが、チリッチがピンチを凌いでタイブレークに持ち込んでいた。 珠海選手権と入れ替わって新設された同大会に初めて出場した32歳の内山は、予選2試合を勝ち抜き2022年10月以来のツアー本戦入り。元世界ランク78位の内山はケガの影響もあって苦しい時期が続いていたが、今季はチャンレンジャー大会で2勝を挙げるなどして269位から160位まで上げて今大会を迎えていた。 この結果でチリッチは、内山との対戦成績を2勝0敗とした。両者は2017年10月に東京(ATP500//ハードコート)の2回戦で一度顔を合わせており、チリッチが6-3 6-4で勝っていた。 今大会での内山は1回戦でラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のジェームズ・マッケイブ(オーストラリア)を6-4 6-4で退けツアーレベルで2021年シーズン以来の勝ち星をマークし、2回戦では第1シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を7-5 6-4で倒す番狂わせを演じていた。 チリッチは次のラウンドで、第4シードのブランドン・ナカシマ(アメリカ)と対戦する。ナカシマは準々決勝で、リンキー・ヒジカタ(オーストラリア)を7-5 6-3で下して勝ち上がった。
テニスマガジン編集部