【高校サッカー】静学、3度目の頂点へ…PK戦任せろ 冷静守護神 GK・野口晟斗(3年)…全国選手権28日開幕
身長180センチの野口は、至近距離からのシュートストップに自信を持つ。特にPK戦は得意だ。夏の全国総体は全4試合に先発。東山(京都)との2回戦は1―1で決着がつかずPK戦になったが、相手のキックを3本止めてみせた。 「最初の2本は勘で跳んだ」と言うものの、キッカーを観察し、分析することでPK戦の最中に蹴る方向が読めるようになったという。最後のキックはしっかりブロック。大舞台でも冷静な判断力が、勝利を呼び込んだ。 ただし「安定感が足りない」と自らを分析。県選手権では後輩の有竹拓海にレギュラーを返上する形になった。だが、大舞台での活躍を諦めてはいない。11月20日のプレミアリーグ・東福岡戦は90分を無失点に抑えて残留を決めた。 静岡県代表は過去4大会連続で、PK戦の末に敗退している。しかし今年のチームは新人戦準決勝(対浜松開誠館)で有竹が止めるなど、2戦2勝だ。「PK戦になったとしても勝てます。出る準備もしていく」。冷静な3年生GKが最後の砦になる。 (里見 祐司)
報知新聞社