Apple Intelligenceって? 次期OSのポイントは? アップルがWWDCで発表した7つの見どころをおさらい
注目その7 Apple Intelligenceの登場でSiriも大きく変わる
アップルがOpenAIのChatGPTやDall-E、グーグルのGeminiなどのライバルに対抗する独自の生成AIプラットフォーム「Apple Intelligence」を発表しました。略して“AI”。 今年の秋にiOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoiaの一部として、無料でApple Intelligenceに関連する機能がベータ版として実装される予定ですが、対象となる地域が米国に限られます。また、対応するデバイスもiPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、M1以降を搭載したiPadとMacのみになります。 ユーザーが書いたテキストの清書や校正、受信した長いメールの要約、メモアプリが対応する「音声の録音・書き起こし・要約」といった機能が使え、これらは仕事で大活躍しそうです。 生成AIによる画像生成も可能で、任意のテキストをプロンプトに入力してオリジナルの絵文字をつくる「Genmoji」や、テーマ、コスチューム、アクセサリ、場所など指定した条件に合った画像を生成する「Image Playground」の機能がそろいます。 Apple Intelligenceによって生まれ変わるSiriは、デバイスを使うユーザーのことを学びながら、よりパーソナルなコミュニケーションができるようになります。たとえば友だちがメッセージアプリから転居先の住所を送ってきたら、「この住所を彼の連絡先カードに追加して」とSiriにお願いすると、「これ」や「彼」など曖昧な指示語も理解しながら正しい操作を実行します。 iPhoneの場合は、「Hey Siri」と話しかけた後に、Siriのアイコンがポップアップするのではなく、画面の周囲が虹色に光る新しいユーザーインターフェース効果にも注目です。 Apple Intelligenceについてはとにかく「日本語化」の時期が気になるところ。先行するOpenAIやグーグルの生成AIに対して、Apple Intelligenceが洗練されたインターフェースの使い勝手も含めて、どんなAIのミライを見せてくれるのか楽しみです。
次点 Apple Parkの食事が美味しかった!
筆者は2022年のWWDCから現地取材に参加しています。今回はWWDCのイベントで使われるスペースに限られるものの、社屋内のカフェテリアに入って食事を楽しむこともできました。バーガーやメキシカン風の餃子(?)のような食事がやたらと美味しかったです。食に関わるボキャブラリーが貧困で申し訳ありません。
山本 敦