この大会だけしか見ていなかった。白井空良が悲願の世界選手権初タイトル「ワールドスケートボードストリート世界選手権2023東京」男子決勝
同じくラン2本目から安定してトリックを決めて、ここでもしっかりスコアに繋げたのは小野寺吟雲。彼の持ち味である高度な複合技をいかした「フロントサイドブラントスライド to キックフリップフェイキーアウト」をメイクすると決勝での自身最高得点である89.86ptとした。このトリックをメイクした瞬間にコース脇にいた父親に向けてガッズポーズの合図を送りその喜びを共有する姿も非常に印象的だった。
【ベストトリック3本目】
ほとんどの選手がトライした各々の高難度トリックをミスした2本目とは裏腹に、3本目ではたくさんの選手が修正してきた。この回ではトリックをメイクした全ての選手が90点台を超えるなど超高得点合戦が繰り広げられた。 そんな流れをで作りだしたのは堀米。色々な引き出しを持っている彼はここでは「スイッチトレフリップフロントサイドリップスライド」をチョイスするとしっかり決めて92.89ptをマーク。そして堀米に続きこの3本目でのハイスコアを叩き出したのはラッセル。他の選手とは一風違ったボードトリックを得意とする彼は「フェイキーヒールフリップバックサイドリップスライド」という高難度なコンボトリックをメイクし94.49ptという高得点をマークした。 そしてまだまだこの90 点超えの流れは続く。ラッセルの後にライディングした根附は「ノーリーインワードヒールフリップフロントサイドボードスライド」というこれもまたなかなか他の選手がチョイスしないトリックで92.88ptを叩き出し一気に優勝争いに食い込む流れに。
そしてこの3名とは異なるスタイルで90点台をマークしたのはミドラーとホーバン。今回の彼らのライディングで注目となったのは、トリックの難易度よりもセクションの使い方だろう。この二人はギャップオーバーの飛距離のあるところからレッジに向かってトリックをメイクした。ミドラーは「ギャップオーバーバックサイド 270ノーズブラントスライド」で90.99pt、ブレイデン・ホーバンは「ギャップオーバーバックサイドノーズブラントスライド」で91.85ptをマークした。