新NISA「成長投資枠」の銘柄選びに必要な3つの視点、自分なりの「勝てる再現性」を見つけるために
SEOコンサルティングの会社も、収益のほとんどをグーグルのプラットフォームに依存しています。グーグルがルールを変えたら、とたんに収益が出なくなる可能性があります。一時、注目を集めたフルスピードが、2022年上場廃止になったのを覚えている方もいるでしょう。 また、JT(2914)は配当利回りが高く、最近では株価も上昇していることから新NISAでよく買われていますが、私は持続性の観点から、候補銘柄には入れていません。
最近では、医薬品や食品などにも力を入れているJTですが、売り上げのほとんどを占めているのは、国内外におけるたばこ事業です。 たばこ産業は、日本国内のみならず、世界的に見ても衰退産業です。将来の成長が見えない会社は、長期投資を前提とする新NISAには向かないと思っています。 ■赤字からの黒字転換で期待される株価の上昇 持続性があるかないかを判断するには、このように情報をできるだけ多く集めて、自分なりに分析し、仮説を立てるしかありません。
利益のほとんどを何かに依存していないか、競合が参入してきたときに勝てるのか、景気に左右されるビジネスではないか、時代とともに衰退していく斜陽産業ではないか。 いま流行りのEV(電気自動車)もAI(人工知能)も、このまま成長が持続する保証はありません。アンテナをしっかり張っておくことが重要です。 ポイント③ 確実性……どれだけ確かなのか? たとえば、ある企業が「今期は黒字です」と発表したとします。しかし、発表をうのみにしてはいけません。それが本当に達成できるのか、どれだけ確かなのかを検証することが大切です。
難しそうだと思うかもしれませんが、自分なりの仮説でいいのです。 たとえば正露丸でおなじみの大幸薬品(4574)が、今期の黒字化を発表しました。 大幸薬品は、新型コロナが流行していた時期、ウイルスへの効果があるとして「クレベリン」という商品を増産しました。そのおかげで株価が急上昇したのですが、消費者庁から「根拠がない」と指摘されたことで、株価は一気に下がりました。 私は、「営業利益が黒字転換する会社」に着目しています。赤字から黒字に転換したとき、株価上昇が期待できるからです。