ベテランシングルが教えてくれた、パットの不調から抜け出すきっかけを生む“マジックワード”とは?【参上! ゴルファー応援隊】
ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「不調から抜け出すためのマジックワード」がテーマです。
窮地を救ってくれる“マジックワード”
なんだか不調が続いて、上手くいかない。イメージは悪くないのに体がついてこない。そんな時、頼りになる「マジックワード」を持っていますか? ゴルフはとってもデリケート、ちょっとしたことでみるみる復調することもあります。そのきっかけが、たった一言のキーワードだったりすることも。私にもそんな、”必殺マジックワード”がいくつかあります。 ラウンド中や、練習中、その一言を言われたり、思い出したりすることで、急に当たりが戻ったり、パットが突然入りだしたり。 そんな窮地を救ってくれるマジックワードのおかげで、大崩れせずになんとかスコアをまとめる事が出来た、そんな経験が何度もあります。 今回は、そうした「マジックワード」をいくつかご紹介したいと思います。 第一弾はパッティング編です。 ●「鎖骨とアゴを離す」 パットが決まってくれない時、なんとか決めようと、ボールを凝視し過ぎて肩に力が入ったり、ボールを追って目線が泳いだり、といった癖が出て、スムーズなストロークが出来ない。 原因はたいてい、頭の位置。前のめりになって目線が下がり、窮屈な姿勢になっています。そんな時の特効薬が、鎖骨とアゴの距離を意識的に遠ざけること。 鎖骨を意識することで、肩の力も抜けますし、アゴを上げると目線や頭の位置も高くなり、腕や肩がスムーズに動かせるようになるのです。 鎖骨とアゴを意識してニュートラルなアドレスに戻す。これだと、ストロークを変えたりするわけではないので、ラウンド途中でも違和感が少なく、取り入れやすいかと思います。 ●「背中でストローク」 プレー中は自分の視界に入るグリップや、パターのフェースに意識が集中しすぎ、手先だけのストロークに陥りやすくなります。 だから、一定のテンポでストローク出来なくなったり、打点がバラついたり、イメージ通りのタッチが出しにくくなる。 そんな時に思い出すといいのが背中を意識すること。 ひじや肩でなく、もっとボールから遠いところにある背中、特に左の広背筋を動かすイメージを持つことで、手元が緩まず、安定したテンポのストロークを取り戻せたことが何度もありました。 人によっては、腹筋や下半身に力感を持たせる、ということも有効かも知れません。ポイントは、手先でなく、大きな筋肉を使ったストロークをイメージすることです。 ●「タッチが合わない時はボールの飛び出すスピードをイメージ」 ストロークは悪くないのに、少しずつオーバーしたり、ピッタリだと思ったパットが1m以上もショートしたり、フラストレーションがたまりますよね。 こんな時、ストロークの振り幅や、手元の強弱で調整しようとしても、大抵上手くいきません。余計に大きくしすぎたり、ストローク途中で緩めたりといったミスを誘発したりします。 そんな時は、ストロークの大きさは考えず、これから打っていくラインに対してボールがどれくらいのスピードで飛び出していくか、ということだけに集中します。 振り幅やストロークの強さをコントロールするのではなく、イメージしたボールのスピードに合わせるような感覚。言い換えると、自分に向かって来るボールを打ち返すような感覚です。ボールは余り見ず、カップとラインを意識して体の反応に任せるのです。 ちょっと難しく感じられるかも知れませんが、こう考える事で感覚をリフレッシュすることができ、ストロークも良くなる事が多かったのです。 たった一言で不調から抜け出すきっかけを生む「マジックワード」。一つでも参考にしていただけたら嬉しいです。
ゴルファー応援隊長・マツケン