何気なく捨てている「ペットボトルのキャップ」を作品に。キャップアーティスト CAP AKIRA TOKYOさんに迫る
収集してから作品になるまで
ペットボトルキャップは収集してからそのまま使うのではなく、洗浄、カットをします。 「それが本当に大変で、特にカットは力仕事になるため、腱鞘炎になることもしばしば…」 その過程は、まず洗浄したキャップをカットしていきます。 細かくカットしていくため、厚めのキャップは1個カットするだけでひと苦労。 色の配置を考えながら、切ったものを並べます。 シートで挟んだあと、200℃になるアイロンで溶かしていきます。CAP AKIRA TOKYOさんの投稿でおすすめのアイロンについて紹介されています。 シートをはがして、好きな形にカットします。カットをしていくときに出る破片についても「破片が出たら出た分だけ再利用して永遠に何かが作れる、キャップアクセサリーはまさに循環するアクセサリー!」と、CAP AKIRA TOKYOさんはアップサイクルしています。 カットしてピアスが完成しました。マットな感じが素敵で、この色合いはなかなか出せるものではないでしょう。ペットボトルキャップだから出せる色ですね。 これまでに、アクセサリー全般、タイピンやカフス、スマホケース、絵、ブックマーカーなどさまざまな作品を作っています。
ペットボトルキャップに魅了されて3年
CAP AKIRA TOKYOさんが思うペットボトルキャップの魅力について。 「誰にでも手に入る身近なものであること、 色のバリエーションが豊富、何度でも溶かして違うものに生まれ変われること、キャップ以上のゴミが出ないこと(カットして残った破片もまた再利用できる循環性)です」 ペットボトルキャップは、さまざまな色があり、また厚さもそれぞれです。 一番の違いを感じるのは「厚さ」で、それは同じ色のキャップでも若干厚さや薄さが違い、外国と日本のキャップも違うと話します。外国のキャップはどちらかというと簡易的なのだそう。 色は大きく分けると8種類(赤、オレンジ、イエロー、ピンク、青、緑、白、黒)くらいといいます。 これはまだほんの一部で、細かく分けていくと他に数10種類はあるといいます。たとえば、青は青でも薄水色、水色、青、深青、紫青と、結構種類があり、キャップも奥が深いと話してくれました。