「盗撮ハンター」、警備員や私服警察かたり各地で現金要求…「300万円払えば被害申告しない」
福岡地裁は20日の判決で、「被害額は高額で悪質性は高い」として、2人に懲役3年、執行猶予4年を言い渡した。
「盗撮ハンター」を巡っては、各地で逮捕者が出ている。今月11日には、警視庁万世橋署が、都内の家電量販店で私服警察官を装い男性に「盗撮してたよね」と因縁をつけて約100万円を脅し取ったとして、東京都新宿区の男(30歳代)を恐喝容疑で逮捕した。
また、ユーチューブ上では駅や街中で、盗撮などの犯人と決めつけ、取り押さえた様子などを流す「私人逮捕系」と呼ばれる動画もあり、中には100万回以上再生を記録する映像も出ている。こうした動画を撮影・アップするユーチューバーの中にも逮捕者が出ている。
犯罪被害に詳しい上谷さくら弁護士(第一東京弁護士会)は「スマホでどこでも撮影が可能になる中、『映り込んでいる』などと指摘を受ける可能性もあるので撮影場所などには注意が必要」と指摘する。その上で、「盗撮かどうかは判然としない場合もある。金銭を要求された場合は、盗撮をしたかどうかの認識にかかわらず、毅然(きぜん)と断り警察に通報することも検討してほしい」と話している。