浦和・宇賀神友弥が振り返る、埼玉スタジアムでのラストゲーム「あの時、見た夢は、ここに続いていたのかもしれない」
引退インタビュー宇賀神友弥(浦和レッズ)前編 2024年12月8日、宇賀神友弥は15年に及ぶ選手生活に別れを告げた。 【フォーメーション】J1ベストイレブン2024「識者6人が独自選考 試合後に埼玉スタジアムで行なわれた引退セレモニーでは、浦和レッズのアカデミーで育った彼らしく、アカデミーに在籍する子どもたちに見守られながらレッドカーペットを歩き、ステージに上がった。 「今シーズン、『引退しに浦和レッズに帰ってきたわけではない』と豪語して帰ってきましたが、チームの力になることができず、もどかしい日々を過ごしました。ただ、今、横で聞いてくれているチームメイトたちは、僕が日々100パーセントでプレーする姿を、背中を見続けてくれたと思っています」 選手として過ごした最後の1日、そして引退スピーチにこめたメッセージについて聞いた。 ※ ※ ※ ※ ※ ── ホームの埼玉スタジアムで行われた引退セレモニーは、宇賀神選手らしさがあふれていました。あらためて15年に及ぶプロサッカー選手生活を終えた今の心境はいかがですか? 「本当にスッキリしています。一時は、選手を引退するかどうか、それとも来季も続けるのかどうかで悩んだ時期もありました。その期間は気持ち的にきつかっただけに、(引退を)決断してからは精神的にもスッキリしました。だから試合を終えて、あらためて(選手として)やりきったと思うことができました」 ── アルビレックス新潟との最終節でメンバー入りすることがわかってからは、どのような思いで過ごしていましたか? 「できればスタメンで、(興梠)慎三くんや周ちゃん(西川周作)、原口(元気)、関根(貴大)といった、長い時間をともに過ごした選手たちと、一緒にプレーしたかったというのが本音です。でも、監督から事前に『スタートから試合に出ることはない』と言ってもらっていたので、いつもどおり準備しようと。 また、クラブからチケットが完売しているという話も聞いていたので、ファン・サポーターで満杯になった埼玉スタジアムの記憶をたどり、またその環境でプレーできることにワクワクしていました」