地元猟友会の男性が危惧!秋田の山中に出没した「人喰いグマ」は、本当にツキノワグマなのか…指摘されている「ヒグマとの交配」の可能性
「我々の知っているツキノワグマではない」
「何年も前から赤毛の大きなクマがいるということは、山仲間の話から耳にはしていました。一般的な成獣の倍ほどもある大型の個体も目撃されているのです。場所も県境を中心に散らばってます。一頭だけではないようですし、どう考えても我々が知っているツキノワグマではないのです。 クマ牧場の話は聞きましたか? 経営状態が悪くなると従業員も減らし、熊の餌もろくにあげられなくなります。事件(2012年に脱走したクマが従業員2名を噛み殺した)の頃は餌を与えずにそのまま餓死させようとするなど、酷い飼い方をしていたようですが、そんな環境だから生きるために熊は必死に逃げ出したのではないでしょうか。 飼育されていたのはヒグマだけでありませんが、どれだけの頭数がどのように飼育されていたのかも、そのうちの何頭が死んだのかなども報道にはなりませんし、正確に何頭が逃げたのか、あるいは逃したのかなども定かではありません。 これまで見られなかった特徴のクマがいるということから考えると、逃げ出したヒグマが地域のツキノワグマと交配を続けた末に、その子孫が広範囲に散らばっていると考えるのが普通なのではないでしょうか。『ハイブリッド』と噂されているそうした個体は、ヒグマの体格と獰猛な性格を受け継いだ個体だということです」 この猟友会の男性は、最後にこう指摘した。
「一刻も早く調査すべき」
「『スーパーK』(2016年に4人の男女を襲って食べたクマのこと)の事件のあった秋田県の熊取平や四角岳ですが、その後入山禁止になっています。人が入らない、人の目が届かないのですから、クマにとっては繁殖し放題の楽園のような場所になってしまった。 そこでどんなハイブリッド個体がどれだけ生まれ育っているのかは、誰にもわかりません。正体のよくわからないクマがいても驚きませんよ。そんな個体の調査などは国もしていないと思います。 本来いるはずのないヒグマとのハイブリッドが山の中をウロウロしていると考えるだけ恐ろしくなります。一刻も早く調査すべきです」 日本の国土の約7割は森林で覆われている。東西に長く、地質も地勢もさまざまで、四季があり、雨が多く、温暖な気候と相まって緑豊かな国土が維持されてきた。 その昔、山は神が住む場所として信仰の対象にもなり、人の侵入を拒んだ「入らずの森」や神楽や舞など、多くの民俗芸能が各地の山中に息づいていた。山間にも多くの集落があり、林業や狩猟、ろくろを使った器や手工芸品作り、炭焼き、屋根葺きなどが産業として根付いていた。 昭和の経済成長下においてそれらの産業は合理化、効率化が出来ず、地理的な僻地であることもあり成長の波には乗れなかった。やがて、山間に居住する人々の高齢化が進み、居住者は激減した。 国内の山林は私有林や公有林、国有林などに区分けされている。一部開発されているエリアはあるものの、山岳地帯の大半は人の手の入らぬままの状態なのだ。
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