谷口彰悟がシント・トロイデン移籍の経緯を語る「ようやくヨーロッパの市場に加わることができる」
【未来は自分で切り拓くもの】 ── さかのぼると、遠藤航選手(リバプール)を筆頭に、冨安健洋選手(アーセナル)や鎌田大地選手(クリスタル・パレス)、中村敬斗選手(スタッド・ランス)、橋岡大樹選手(ルートン・タウン)、今季は鈴木彩艶選手(パルマ)もシント・トロイデンからステップアップしていった選手たちです。加入したばかりの谷口選手に聞くのは、少し気が早いかもしれませんが、自分もあとに続きたいという思いはあるのでしょうか? 「その思いは、間違いなくあります。33歳という年齢なので何の確信もありませんが、ようやく自分もヨーロッパの市場に加わることができました。ここから先は、何が起こるかは自分自身も予想できないし、未来は自分で切り拓くものだとも思っています。 また、常に先を目指してプレーしなければ、自分の成長もないと思いますし、この世界を勝ち抜いていくこともできないと思っています。誰がどこで見ているかわからないのが、サッカー界のおもしろいところであり、魅力でもある。 そういった意味では、常にチャンスを掴みたいと考えているので、さらに目につく、評価してもらえるプレーをしていきたいという思いは、より一層強くなっています」 ── 33歳の年齢で、CBの選手が初めてヨーロッパに挑戦する。この事実は、ひとつの歴史を作ったとも言えるのではないでしょうか。川崎フロンターレを飛び出してアル・ラーヤンに移籍する時も、『ここが到達地点ではなく、先を目指す』と話していました。 「自分の思いを変えずにやり続けきた結果が、ひとつ形として実ったと感じています。フロンターレからカタールに行った時も『ここで終わりじゃない』と思ったし、『ここから次のステージに進んでやる』と、思ったことを思い出します。 移籍は、そうした自分の思いやプレーによって目標に近づけるところと、自分の意志や行動ではどうしようもできないところもある。今回、(移籍を)実現してくれたエージェントやチャンスをくれたシント・トロイデンを含め、周りの人たちのおかげで、今、僕はここにいられると思っています。