岡山県、ハスモンヨトウ発生注意報を8年ぶり発令 猛暑日連続が影響か
岡山県は11日、大豆や野菜に被害を及ぼすガの一種「ハスモンヨトウ」の大量発生が予想されるとして、県内全域に病害虫発生予察注意報を出した。猛暑日が続いた影響とみており、農家に対して農薬散布といった防除策の徹底を呼びかける。ハスモンヨトウの注意報発令は2016年以来8年ぶり。 県によると、ハスモンヨトウによる食害は大豆をはじめキャベツや白菜など幅広い農作物に及ぶ。幼虫が成長すると被害が拡大し、農薬が効きにくくなるため早期の対応が必要とされる。 県の巡回調査(2~5日)では、食害を受けた葉が白く変化する「白化葉」の発生率が34・8%と平年の8・1%を大きく上回った。県農産課は「農薬散布や白化葉の除去といった対策を取ってもらうことで被害の軽減に努めてほしい」としている。