【ライブレポート】三代目 J SOUL BROTHERS「M-1」の裏でドームツアー完走、TAKAHIROも大阪まで駆け付ける
三代目 J SOUL BROTHERSのドームツアー「三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2024 "ECHOES OF DUALITY"」が12月22日に大阪・京セラドーム大阪でファイナルを迎えた。 【写真】ファンへの思いを込めて歌う今市隆二とØMI ■ 挑戦的な演出が見どころ 6年ぶりのフルアルバム「ECHOES of DUALITY」を11月にリリースした三代目JSB。「PETAL & THORN」(花びらと棘)という物事の二面性をテーマに据えたコンセプチュアルな本作を携えて行われた今回のツアーでは、アルバムの収録曲を織り交ぜつつ、挑戦的な演出を取り入れたステージを展開した。 三代目JSBメンバーが多種多様な神々に扮したCG映像が流れたあと、7人がステージに登場。彼らはアッパーチューン「DEVELOP」を青いレーザーの光と炎の特効演出の中で披露し、コンサートの幕開けを告げた。「行くぞファイナル! 準備はいいか!」というØMIのシャウトで始まったのは代表曲の1つ「J.S.B. DREAM」。7人は“∞”のハンドサインを掲げながら、MATE(三代目 J SOUL BROTHERSファンの呼称)と掛け合って会場の一体感を高めた。 ■ バラード風のアレンジで始まった「R.Y.U.S.E.I.」 「ECHOES of DUALITY」収録の「CRAZY-CRAZY-CRAZY」では、ボーカルとパフォーマーが各々モニター越しのパフォーマンスで沸かせ、「You got my mind」では女性ダンサーとのコラボレーションでラブストーリーの世界観を表現した三代目JSB。スクリーンに流れ星が流れると、バラード風のアレンジから始まる「R.Y.U.S.E.I.」を披露し、新たな魅力を加えた大ヒット曲でMATEを喜ばせた。公演ごとに演目が変わるバラードのコーナーではまず「冬物語」を熱演。来年1月からテレビ朝日系列で放送される、岩田剛典が比嘉愛未とW主演を務めるドラマ「フォレスト」の主題歌「What Is Your Secret?」も届けられた。 ■ ボーカル2人で届けた「Best Life」 今市隆二は「遂にやってきました。ファイナル。自分たちだけではこのツアーは成し得ず、サポートメンバー、ダンサー、ミュージシャン、スタッフの方々、そして今日この会場にいる皆さん、全国で配信をご覧の方々……皆さんのおかげでこのツアーができていますし、皆さんの応援と支えがあって今日この日を迎えることができました。本当にありがとうございます。今日は感謝の気持ちを持ちながら、燃え尽きるところまでやりきりたいと思います」とコメント。ØMIも「今日でこのツアーは終わってしまいますが、最後まで僕らもこの景色を噛み締めて楽しみたいなと思います。皆さんもどうか最後まで楽しんでください」とMATEへの思いを伝えた。 その後2人は「どうかその心を休めるとき、何かに支えられたいときに、この歌があればいいなと思います。それぞれの“Best Life”に僕らが存在している──そんなことを夢見て歌ってきた新曲です」と紹介し、新曲「Best Life」を熱唱。ØMIの「ありがとう、MATE」というひと言で楽曲が締めくくられた。 パフォーマーのパートでは、岩田が自身のソロ曲「MVP」を歌い、小林直己が「CHAIN BREAKER」で殺陣を披露するなど、それぞれのソロワークが垣間見えるステージを展開。7人そろってからは定番のキラーチューン「Rat-tat-tat」や最後は生きる喜びを歌うポップアンセム「Yes we are」といったナンバーで会場を爆発的に盛り上げた。「さあ、一緒に歌おう!」という声とともに始まったのは往年の名曲「銀河鉄道999」のカバー。7人はこの曲でファンと笑顔を交わし合ったあと、代表曲の1つ「O.R.I.O.N.」を披露し、ステージと客席でコール&レスポンスを繰り広げた。 ■ 有馬記念も気になるでしょう!「M-1」も観たいでしょう! MCで山下健二郎は「有馬記念も気になるでしょう! 帰ってすぐ『M-1』も観たいでしょう! でもそんな忙しい中、俺たちを選んでくれて本当にありがとう!」と、人気イベントが重なるこの日に三代目JSBのコンサートを選んだMATEへ感謝の思いを伝える。ELLYは「ラスト3DAYSでしたけど、毎日ライブができて本当に楽しかったです。楽しかったのに、NAOTOさんがいっぱい振りを間違えて、本当にすみません」とNAOTOのミスを指摘して会場を笑わせつつ、「三代目だからこそこうしてドームでライブができていると思うので、これからも一生懸命、グループにできることをがんばっていきたいと思います。今日はツアーのラストになりますが、また皆さんに会えるのを楽しみにしています。ありがとうございました!」とファイナルを迎えた今の思いを述べた。 小林は「無事にファイナルにたどり着くことができました。全国から応援してくださった皆さんのおかげで、最高の締めくくりになるんじゃないかと思っています。おかげさまで2025年も気合いを入れて、どんどん皆さんにお届けできるものがあると思います。ぜひ楽しみにしていてください」と、デビュー15周年を迎える来年の活動について言及。NAOTOは「2024年、楽しかったですか? 今日は僕らにとって2024年最後のライブになるんですけど、一体感もあり、スーパー盛り上がり……俺も完璧!」と自画自賛してMATEを和ませる。そして「本当に一瞬で終わってしまったツアーで、ちょっと寂しいんですけど、安心してください。来年も俺たちバチバチ活動しますよ!」と、頼もしいひと言で沸かせた。 ■ 客席からTAKAHIROも応援 岩田は「全9公演、本当にあっという間だったんですけど、こうして2024年もMATEのみんなとこうして集まることができて本当に幸せでした。15周年ももちろん期待していてください。今年1年、ありがとうございました! 来年も会いましょう!」とコメント。ØMIは「TAKAHIROさん、大阪までありがとうございます」と、後輩のために大阪まで駆け付けたEXILE TAKAHIROに感謝の思いを伝える。客席上段にいるTAKAHIROはカメラに抜かれると、投げキスとランニングマンのダンスで後輩たちにエールを送った。 最後に、ØMIは「皆さん今日は本当にありがとうございました。今メンバーも言ってましたように、僕らは次なるステージに進むべきタイミングが来たと思っています。自分たちが目指す場所を――もしかしたら誰も挑戦したことのない場所になるかもしれないし、どんな景色が待っているかわからないですけど、『MATEたちがいれば大丈夫だ』と僕たちは思っています。その景色をみんなと一緒に見たいので、どうかこれからも温かい応援をよろしくお願いします」と真摯な思いをMATEに伝えた。そして7人は最後に「この宇宙の片隅で」を披露。壮大な映像をバックに美麗なバラードを披露した三代目JSBはステージをあとにした。 ■ これがJ SOUL BROTHERS、俺たちがJ SOUL BROTHERSだ! アンコールでは7人が残った力を使い切るかのように炎の演出の中でアグレッシブなパフォーマンスを展開。「大阪、そして全国のみんな、燃え尽きる覚悟はあるか?」という今市の声が響く中始まったラストソング「BLAZE」では、「これがJ SOUL BROTHERS、俺たちがJ SOUL BROTHERSだ!」「俺たちの魂が尽きるまで一緒に行くぞMATE!」と、ØMIと今市の熱いシャウトがドームいっぱいに響き渡った。 ■ 5月から新たなドームツアー「KINGDOM」へ 三代目JSBはこの公演にて、5月からドームツアー「三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2025 "KINGDOM"」を開催することを発表。当日のメディア向け取材で今市は「今回のツアーから半年を待たずに次のドームツアーがスタートしますが、ツアー開催中にもう次のツアーのロゴまで決まっているということは今までになかった。今のツアーの手応えを踏まえてもう次の準備に取りかかれているのはすごくいい状態だと思います。もちろん今からしっかり模索していくんですが、新しいエンタテインメントを届けられるのは間違いないと思います」と胸を張り、NAOTOは「来年は15周年の記念すべき年。僕らとMATEの皆さんでつかんだ15周年ですから。昨日(大阪公演2日目)、隆二がMCで『自分たちのことを誇ってください』と言ってましたけど、それがすごい好きだなと。僕らも自分たちグループを誇りに思っていますけど、僕らをここまで連れてきてくれたのはファンの皆さんなので、一緒にお祝いして、ファンの人たちが『応援してきてよかったな』と思えるような、15周年にふさわしい集大成にできたら」と来年のツアーにかける思いを語った。 ■ ツアースケジュール □ 三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2025 "KINGDOM" 2025年5月24日(土)埼玉県 ベルーナドーム OPEN 15:00 / START 17:00 2025年6月4日(水)東京都 東京ドーム OPEN 16:00 / START 18:00 2025年6月5日(木)東京都 東京ドーム OPEN 15:00 / START 17:00 2025年6月14日(土)愛知県 バンテリンドーム ナゴヤ OPEN 14:00 / START 16:00 2025年6月21日(土)福岡県 みずほPayPayドーム福岡 OPEN 14:00 / START 16:00 2025年7月2日(水)大阪府 京セラドーム大阪 OPEN 16:30 / START 18:30 2025年7月3日(木)大阪府 京セラドーム大阪 OPEN 16:30 / START 18:30