「西武1位は“まさか”の野手ではなく…?」「中日2位は“颯爽と現れた”地元の高卒スラッガー」ドラフト全指名予想《西武・中日・オリ編》
中日の1位指名が「実力派右腕」のワケは?
【中日ドラゴンズ 2024年ひとりドラフト指名選手】 1位 中村優斗 21歳 投手 愛知工業大 176cm83kg 右投左打 2位 モイセエフ・ニキータ 17歳 外野手 豊川高 180cm83kg 左投左打 3位 竹内翔汰 22歳 外野手 立命館大 174cm83kg 右投左打 4位 堀江正太郎 18歳 投手 文星芸大付高 187cm88kg 右投右打 5位 椎木卿五 18歳 捕手 横浜高 178cm80kg 右投右打 6位 平塚大記 18歳 投手 市立岐阜商業高 188cm78kg 右投右打 7位 内山京介 18歳 投手 豊橋中央高 184cm95kg 右投右打 【中日 総評】 「低迷ドラゴンズ」(いきなり失礼! )の救世主として期待された立浪和義監督の3年間も、残念ながら3年連続セ・リーグ最下位に終わった今季。 それ以前を振り返ってみても、2020年の「3位」以外、2015年までの10年間ずっと5位か6位なのだから、こういう時は来季の優勝なんて「夢想」してもダメ。ここは一番、4年後、5年後の「黄金時代」をめざす腹のくくり方が必要ではなかろうか。今年は、そういう視点でのドラフトになった。 1年目から戦力になって、4~5年後にはローテーションの一角。そんな怪腕がどうしても欲しい。関西大の左腕・金丸夢斗なら適役だろうが、4球団、5球団重複なら回避だ。心細い先発陣から、小笠原慎之介投手のメジャー挑戦もあるかもしれない。どうしても一枚は確保しないと! 重複があっても2、3球団と読んで、1位は中村優斗(投手・愛知工業大)だ。お膝元・愛知で大きくなった剛腕でもある。 結果、ヤクルトとの2球団重複の抽選で獲得。もし、いきなり10勝してくれたとして……今季の勝敗に足し引きすれば70勝65敗。「Aクラス」がチラッと見えてきた。 そりゃあ、皮算用さ。でも、ドラフトにはそういう「夢」がある。 1位指名で獲得した中村優斗投手は、野球は高校(長崎・諫早農業高)まで、卒業後は長崎県庁に就職して農業振興に従事しようと考えていたのが、周囲に勧められて進学。野球も続けて、4年後にドラフト1位重複指名の剛腕にのし上がった。 投球フォームにそこまで力感があるわけじゃないのに、それでも155キロ前後がアベレージ。「常時145キロ前後」でもアッと思うのに、そういう時代になったのだ。 強靭な体躯を生かし、左足でドーン! と踏み込んで、「硬いマウンドが増えた今のプロの球場なら、そのパワーが余計に生きる」と言いきる関係者もいる。大谷翔平投手の「スイーパー」のようなスライダーにカットボール、140キロ前後のスプリットを交えた緩急がまた手が焼ける。
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