日本最長のオフロード「剣山スーパー林道」の魅力と気を付けるべきポイント【カブガールが行く】
剣山スーパー林道が持つ様々な面
87.7kmという長い距離の中では、剣山スーパー林道という1本の道の中でも様々なシチュエーションがあります。例えば東側は比較的路面が安定している快適な区間が多く、キャンプ場があったり景観地があったりと気持ちのいい道が続きます。 中間地点の付近には軽食が楽しめる『ファガスの森 高城』があるため、疲れた心と身体を癒すのにもピッタリ。名物の山菜うどんや鹿肉カレーを食べながら、同じ志を持って訪れた他のライダーと情報交換するのもよいですね。 一方西側では、20kmほども延々と続くダート区間が名物です。 路面に関しても、デコボコが大きかったり洗い越し(道の上を流れる川)があったりとハードな箇所も多めです。全道通して林道内はスマホの電波が圏外になるため、特に初めての方は無理せずゆっくり進んでくださいね。 ちなみに剣山スーパー林道をほぼ全道走破している筆者は、クロスカブ110に乗る一般的なライダー。何も知らずに挑戦したため、それはもう「ヒィ~~っ!」と叫びながらのツーリングとなりました。
剣山スーパー林道の注意ポイント
人里離れたオフロードの道を延々と走るのだから、剣山スーパー林道でのツーリングには危険がたくさん潜んでいます。注意すべきポイントを3点簡単にお伝えします。 1:時間と体力に余裕をもつこと 慣れない方がオフロードを走るには、オンロードの何倍もの時間と体力を消耗します。疲れている中で焦って無理なスピードで走ってしまうと、転倒や、運が悪ければ崖の下に落ちてしまうこともあるかもしれません。 幸い剣山スーパー林道の中には、途中で離脱をできるスポットが何か所か用意されています。 次の予定や夕暮れまでの時間、自分の体力に余裕があるうちに離脱をすることも視野に入れて走りましょう。勇気ある撤退は、失敗ではありません! 2:通行止めをチェックすること 山岳地帯を抜けるため、自然災害などによる通行止めは日常茶飯事。むしろ全道が問題なく開通していることの方が珍しいぐらいです。 多くの場合は、道中に前もって通行止めのお知らせやう回路を案内する看板が立てられています。看板を見かけた際は落ち着いて停車をした上で、ルートを修正しましょう。 最新情報はとくしま林道ナビなどでチェックできるので、あらかじめ確認してお出かけするとスムーズですよ。 3:悪天候時は走らない 先ほども書いた通り、山岳地帯を通る剣山スーパー林道では自然災害が日常茶飯事。雨などが原因で土砂崩れ・落石・倒木といった事故も起きやすくなります。またツーリングの最中は晴れていたとしても、大雨のあとは1週間ほど災害の危険があると言われています。 災害に巻き込まれてしまっては、せっかくのツーリングを楽しめなくなってしまいます。例え遠方からの訪問で滅多に立ち寄れない貴重な機会であったとしても、安全こそが第一。雨天後は剣山スーパー林道を走らない選択を視野に入れましょう。 ──こんなにも冒険気分が味わえる道は、日本全国探せども剣山スーパー林道だけ。注意すべきポイントもありますが、ある程度オフロード走行の経験がある方は覗いてみるだけでも面白いかもしれません。 逆に初心者の方は、いきなりの挑戦はオススメできません。まずは出入口付近の一部分をちょこっと走るだけでも十分冒険感が味わえると思いますよ。なるべく1人で行かず、万が一の転倒などに備えて必ず複数人でお出かけしてくださいね。 文/高木はるか アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。 高木はるかの記事は下記のサイトから https://riding-camping-haruka.com 編集/inox.
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