黄金時代を迎えたマンチェスター・Cに垂れ込める暗雲。115件の財務規程違反への裁定に戦々恐々【現地発】
イングランドでは前例のない支配的な立場を築いたシティ
前人未到のプレミア4連覇を達成し、「ヒストリー・メイカーズ」として誇らしげにマンチェスター市内をパレードする。こうした光景もすっかり風物詩だが。(C)Getty Images
イングランドフットボール史上初のリーグ4連覇を達成したマンチェスター・シティ。名将ペップのもと、ピッチ上では圧倒的な強さを見せ続けている。ただ、クラブとしては115件の財務規程違反に対する裁定に戦々恐々の日々が続く。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2024年6月6日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― マンチェスター・シティとアーセナルのタイトルレースは最終節までもつれた。試合までの1週間は、両クラブのここまでの詳細なデータや因縁、陰謀説に至るまで、さまざまな話題が既存メディアやSNSを賑わせた。 ただ、状況ははっきりしていた。アーセナルはエバートンに勝利したうえで、シティがウェストハム・ユナイテッドに引き分け以下で勝点を取りこぼすことを願うしかなかった。 優勝トロフィーはマンチェス
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