佐々木朗希 ポスティング申請へ どうなる今後 ドジャース最有力も争奪戦必至
ロッテは9日、佐々木朗希投手(23)が大リーグ球団へ移籍するのためのポスティングシステムを申請する方針を固めたことを発表した。海外FA権を持たない選手が大リーグ移籍するための制度で、申請手続き後に全30球団に告示され、入団交渉が可能になる。 【写真】身長168cmの近藤夏子アナとの2ショットが大反響「身長差がお似合い」「美男美女」 ≫ 今後はMLBに契約可能選手として通知され、45日間の交渉期間に入る。契約が成立すれば、契約金と年俸の総額に応じて日本球団への譲渡金の額が決まる。 佐々木については、米スポーツ専門局ESPNはオフのFA選手ランキングトップ50を発表。全体2位、投手ではトップに佐々木を選出した。 圧倒的1番人気のヤンキース・ソトに次ぐ2位という抜てきに、注目度の高さがうかがえる。25歳未満の海外選手の獲得に使える資金は、球団ごとに総額が制限されてマイナー契約しか結べないため、12月15日までに契約するなら、契約金は約250万ドル(約3億8500万円)と予想。それ以降ならシーズンごとの同総額の集計が一度リセットされるため、約700万ドル(約10億7800万円)とした。「偶然の一致か、その総額を現在250万ドル残しているのがドジャース。やはり今回もドジャースが有利なのか」と指摘。「佐々木には少なくとも2億ドル(約308億円)以上の価値があると見込まれるが、このオフならいずれにしても破格の格安契約となる」と伝えた。 5日(日本時間6日)から行われた大リーグの球団幹部らが集まるGM会議では、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM、ブルージェイズのロス・アトキンスGMらは「特定の選手のことは話せない」とした上で、「(投球は)見たことがある」と興味は認めた。ツインズのデレク・ファルビー編成本部長は「素晴らしい才能の持ち主だ。もしメジャー挑戦するなら教えてくれ、すぐ準備する」と話していたほか、メッツのデビッド・スターンズ編成本部長がニューヨーク・ポスト紙の取材に対し、佐々木の視察のために日本を訪れたことを明かした。パドレスも獲得へ準備を整えていると見られ、争奪戦は必至の状況だ。 現地報道も過熱しており、ニューヨーク・ポスト紙は「もし佐々木がポスティングされる場合、大谷や山本を長期契約で確保しているドジャースが彼を獲得するための有力候補になるだろう」と予想した。 今季は中日の小笠原や阪神の青柳が既に同制度を利用しての移籍を目指すことを表明しているほか、ヤクルトの村上も大リーグ挑戦を熱望しており、球団も来年オフのポスティングシステムによる移籍を容認している。 ◇佐々木 朗希(ささき・ろうき)2001年(平13)11月3日生まれ、岩手県陸前高田市出身の23歳。大船渡3年時に高校日本代表候補合宿で高校史上最速の163キロを計測。同年夏の岩手大会は決勝で疲労を考慮されて登板せずに敗れ、甲子園出場なし。19年にドラフト1位でロッテに入団。23年WBCでは侍ジャパンで世界一に貢献した。1メートル92、92キロ。右投げ右打ち。