ソフトバンク・有原航平 投げては日本シリーズ初勝利、打っては決勝2点打! 1986年工藤公康以来38年ぶり投手が勝利打点
「SMBC日本シリーズ2024」は26日、横浜スタジアムで開幕し、4年ぶり12度目の頂点を狙うパ・リーグ王者のソフトバンクが、セ・リーグ3位から1998年以来3度目の日本一を目指すDeNAに5―3で先勝。2018年の第3戦から続くシリーズ連勝記録を13に更新した。先発した有原航平投手(32)が7回無失点と快投し、打っても二回に先制の2点打を放った。 8年ぶりに立った日本シリーズの舞台で、マウンドだけでなく打席でも光った。ソフトバンク・有原航平投手(32)が打っては〝プロ初打点〟となる先制の2点打。投げては7回4安打無失点で日本シリーズ初勝利を挙げた。 「粘り強く投げられたし、拓也(甲斐)がいいリードをしてくれた。こういう舞台でチャンスはなかなかない。いい日になった」 丁寧に低めに集め、DeNA打線を翻弄した。一回2死一、二塁から宮崎を二ゴロに封じると、すぐに最大の見せ場がやってきた。 シリーズ初打席となった0―0の二回2死満塁。ジャクソンの外角直球にタイミングを合わせ、一、二塁間を破った。日本一となった日本ハム時代の2016年は打席に立っておらず、プロ野球ではレギュラーシーズン8年間で通算2安打、打点なし。「めちゃくちゃうれしかった」。日本シリーズで投手が勝利打点を挙げるのは、1986年第5戦でサヨナラ打を放った西武・工藤公康以来、38年ぶりだった。 開幕戦、交流戦、クライマックスシリーズに続いて初戦の白星。チームは先勝し、2018年の第3戦から続くシリーズ連勝記録を13に更新した。「有原は言うことなかった」と小久保監督。頂点へ、死角は見当たらない。(上阪正人)