設立9年で6人から120人超に 卓球チームCRONYが大切にする“卓球外でのコミュニケーション”
神奈川県川崎市を中心に活動するクラブチームCRONY(クローニー)は、2015年に設立され今年で9年目を迎える。 現在の所属人数はなんと120人超。多くの選手が集うチーム運営には、交流を大事にするCRONY代表・前田晃典さんの熱い想いがあった。
設立当初の6人から今やクラブメンバー数は120人超
ーCRONYはいつ頃どういうきっかけで設立されたのでしょうか。 前田さん:元々私は愛知県出身で、中高大とプレーを続けてきました。大学卒業後、最初は愛知県でチームを作ったのですが、仕事の都合で神奈川県に転勤することに。 その後は仕事が忙しくなったものの、自分のペースで練習や試合ができる環境を作りたいという思いから、2015年にCRONYを設立しました。 ー現在は100人超えの大所帯のチームだと伺いました。 前田さん:チームを立ち上げてから、もうすぐ10年になるのですが、現在はおおよそ120人が所属しています。 遠方に移り、活動が難しくなったメンバーもいますが、常時100人ほどが活動に参加している状況です。 今、卓球YouTuberとして有名な卓キチちゃんねるさんとあおちゃんねるさんは、YouTuberになる前から当チームで活動しています。 ー関東でも有数の規模のチームですね。 前田さん:設立当初はわずか6人でのスタートでした。 そこからインターネットでの募集や、既存メンバーからの紹介などを通じて、少しずつメンバーが増えていき、徐々にチームの規模が拡大していきましたね。 就職などを機に神奈川へ来たばかりで知り合いがいなかったり、卓球ができる場所を探していたりする方々が、チームに入ってくれるケースが多いです。
大所帯チームの運営のコツは
ーチームメンバーの年齢層をお伺いできますでしょうか。 前田さん:年齢層は、20代~30代のメンバーがほとんどです。チームの男女比は6対4くらいです。 ー女性メンバーもかなりいらっしゃるのですね。 前田さん:女性の中でもチームをまとめてくださる方がいるので、女子選手も安心して入ってこれるのではないかと思っています。 私以外にそういうまとめてくださるメンバーや、練習で利用する体育館の調整・確保、大会の申し込みなどをしてくれるメンバーがいるからこそ、チームを上手く運営できているのかなとは思います。 ー大所帯のチームを運営するために気を付けていることはありますか? 前田さん:1人1人とちゃんと接することが大事だなと考えています。 仕事や家庭の都合で練習に来られなくなるメンバーもいるのですが、そういった人たちをないがしろにしないよう、「またいつでも練習来てよ」「来れるときに来てね」と声をかけ、コミュニケーションを大切にしています。 ー新規で入ってきた方やクラブに入って日が浅い方との接し方で意識していることはありますか? 前田さん: 練習だけでは距離が縮まらないと感じているので、飲み会でのコミュニケーションも大事にしています。 明るく社交的なメンバーばかりなので、練習や試合後に飲みに行ったり、忘年会を開いたりすると、自然と交流が深まりますね。チームでボウリング大会を開催するなど、卓球以外でのレクリエーションも取り入れています。