設立9年で6人から120人超に 卓球チームCRONYが大切にする“卓球外でのコミュニケーション”
全国レベルの選手が所属するも楽しく仲良くがモットー
ーチームメンバーの卓球のレベルはどれくらいでしょうか? 前田さん:レベルとしては、基本的には卓球歴が6年以上の方をベースにしています。 Aチームのメンバーにはインターハイ出場経験者も多く、全国レベルの実力者も所属しているんです。そのため、敷居の高いチームだと思われることもあるのですが、実際にはそんなことはありません。 厳しくやろうという雰囲気はなく、みんなで仲良く楽しく練習できていますね。 ーチームの活動はどれくらいの頻度で行われていますか? 前田さん:基本的には、毎週金曜日に練習を行っています。土日も不定期で開催していて、月8回程度の練習です。 参加の強制はなく、「来れる日に参加できればOK」というゆるいスタイルで運営しています。 また、大会参加は月に2回ほどのペースで、年間で30~40試合程度出場しています。 ー練習内容としては、それぞれの課題に取り組むという形ですか? 前田さん:練習時間の前半は、メンバー各々がやりたい練習を、相手を入れ替えながら行っています。 後半はゲーム形式の練習を取り入れますが、さらに練習を続けたい人は続けても構いません。それぞれの目標や取り組み方が異なるため、後半は各自に任せて自由にしています。 ーメンバーはどのような目標で活動している方が多いのでしょうか? 前田さん:「強くなりたい」という方もいれば、「楽しみたい」「運動不足を解消したい」という方もいます。 目標は人それぞれですが、各メンバーが自分のペースで長く活動できる環境を整えることを大切にしています。 そのため、団体戦については「みんなで出ましょう」という形で多くのメンバーに声をかけて、そこで顔を合わせて交流を深めてもらって、もっとCRONYで卓球を続けたいと思ってもらえればと思っています。
楽しく卓球を続けられる環境作りを今後も大事に
ーチームを運営していて、嬉しい瞬間はどういうときですか? 前田さん:たくさんあるのですが、忘年会などイベントの場にできるだけ多くのメンバーが参加してくれると、個人的にはとても嬉しいです。 また、試合に出る際のチーム編成については、メンバーには事前に伝えてはいるものの、基本的には私の独断と偏見で決めています。その結果、普段あまり交流がなかったメンバー同士がチームになって仲良くなることがあり、そういった話を聞くと、個人的にはとても嬉しく感じますね。 あとは、一昨年に新体連で男子チームが全国大会に出場することができました。全国の舞台にCRONYが進むのは初めてだったので、非常に感慨深かったです。 ーチームにどんな人が入って欲しいですか? 前田さん:喋るのが好きだったり、お酒を飲んだりするのが好きな社交的なメンバーが多いので、そういった性格の人は、卓球もその他の活動も楽しめると思います。 特にお酒好きなメンバーが多いので、卓球の練習で汗をかいて、美味しいお酒を飲みたい方はぜひ待ってます(笑)。 ー最後に、今後の展望もお聞かせください。 前田さん:チームを長く続けていくのは難しいことですし、消滅してしまうチームの話もよく耳にします。 それでも、CRONYというチームを1年でも長く続けていき、メンバーが楽しく卓球を続けてもらえるような環境を作り続けていきたいですね。
山下大志