ザンダー・シャウフェレが改めて語ったメジャー2勝目。15、16歳の時に「いつか自分も」と夢見た18番グリーン
PGAツアーのアジア圏マーケティングディレクター、コーリー・ヨシムラさんがチョイスした記事や選手たちのストーリーをご紹介。今回は、2カ月でメジャー2勝を勝ち取ったザンダー・シャウフェレについて。
ザンダー・シャウフェレは、今季2つのメジャータイトルを獲得しました。今回は30歳の彼が全英オープン優勝後につづったブログを紹介しましょう。 「真剣にゴルフに取り組み始めたのは13歳のとき。15歳か16歳で父と夢や目標を語り合うようになりました。メジャーが開催されると2人でソファに座ってテレビ観戦し、優勝を決めた選手がすがすがしい表情で18番のグリーンに上がる姿を見て『いつか自分も』と夢を募らせたものです。そして今回スタンディングオベーションに迎えられながら18番グリーンに歩を進めたときは鳥肌が立ちました。でもまだグリーン上でのプレーが残っていたので素早く気を引き締めました」 「最後は、親友であり相棒(キャディ)のオースティン(カイザー)と一緒にグリーンまで歩こうと決めていました。人生最高の瞬間を分かち合うのに彼ほどふさわしい人はいないから。長い間夢に見ていた〝オープンチャンピオン〞の称号を獲得し、目の前にクラレットジャグがある。その現実はうまく言葉にできません。これを掲げる日が来るなんて想像もしていませんでした。ゴルフは思い通りにいくときもあれば、そうでないときもあります。ロイヤルトゥルーンでの最終日は1日を通して過去の悔しい敗北やバック9で優勝を意識するのが早すぎて、自ら勝利を手放してしまった瞬間を思い返しながら、今回はそうならないと自分に言い聞かせました」
「タフな戦いでしたが、多くのことをコントロールすることができました。特に全米プロでの優勝は大きかった。バック9はこれまで経験したなかでも特に難しかっただけに、メジャーで勝てたという自信が励みになりました」 「それにしても1年に2度もメジャーで勝てたなんて信じられません。ひとつ勝つまですごく苦労したのに、2つ目をこんなに早く手にすることができたことに驚いています」
「リンクスが大好きな僕にとってスコットランドは第二の故郷。人々の温かさにも感謝しなければなりません。フェスキュー芝、深いバンカー、きめ細かな砂、そして風。アメリカとはまったく違うコースで勝てたことは僕にとって大きな誇りです」 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年9月3日号より(ARRANGE/Mika Kawano PHOTO/Tadashi Anezaki) ※PGAツアーはBSJapanext(BS放送)、ゴルフネットワーク(CS放送)、U-NEXT(動画配信サービス)で毎週LIVE中継が見られます
週刊ゴルフダイジェスト