米住宅建設業者の販売見通し、2年半ぶり高水準-次期政権への期待で
(ブルームバーグ): 米住宅建設業者の景況感を示す住宅市場指数では12月、6カ月先の見通しが過去2年半余りで最も高い水準に上昇した。トランプ次期米政権が建設規制を緩和し、販売を促進するとの楽観が背景にある。
販売の現況指数は48で、前月から変わらず。購買見込み客足指数は小幅低下した。
NAHBのカール・ハリス会長は「建設業者は高い金利や建設コストの高止まり、建設可能な用地の不足が引き続き向かい風になっていると懸念を表明しているが、大統領選を受けて将来の規制緩和も期待している」と指摘。「販売見通しがほぼ3年ぶり高水準に上昇したことに反映されている」と続けた。
米国の住宅建設業者は今年、売りに出ている中古住宅物件が限られる中、買い手が新築住宅市場に向かう動きから恩恵を受けてきた。建築業者は販売促進策を活用して顧客を呼び込んできたほか、建設住宅の小型化で値ごろ感が出るよう努めてきた。
しかし、見通しは厳しいと業界アナリストは予想している。米利下げ回数が従来の想定よりも少なくなると見込まれ、住宅ローン金利はより長期にわたって高水準にとどまる可能性が高い。
12月は値下げしている建設業者の割合、および販売インセンティブを提供した業者の割合はいずれも前月から変わらずだった。
地域別では南部で建設業者の業況感が特に改善し、4月以来の高水準。北東部でも上昇した。一方、中西部では変わらず。西部では小幅に低下した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Homebuilder Outlook Jumps on Optimism Trump Will Cut Red Tape(抜粋)
--取材協力:Chris Middleton.
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Michael Sasso