スプーンマイスターの実録ローテ&密かに使うクランクベイト+ミノー【中山晋一】
どのエリアでもスプーンさえあれば大丈夫! トーナメントでもスプーンオンリーを通してきた中山さんだが、プラグが良い場面は確実にあるという。その良い理由とは何だろうか? この記事ではその確信に迫る。 [写真]「本当によく釣れるね(笑)」この記事で紹介した ルアー10選をみる
中山晋一(なかやま・しんいち)
フォレストテスターの中でも中部地方メンバーで構成されるミッドフォレストの一人。トラキン10年連続エキスパート。予選からすべてスプーンのみで勝ち上がるスタイルは、生粋のスプーン使いといえる存在。
レンジとサイズ、引き速度とカラーの強弱でローテーション
実際にスプーンでどうやって攻略をしているのかを聞いてみると…。 中山「オープンして結構時間も過ぎ、放流から日にちも経っていますから派手じゃないカラーで探っていきます」 選んだのは幅広ボディのフィックスインパクト2.5gのカラスミ。 中山「次はカラーを派手めのイーストグリーンにしたけど不発。その次はスピードを落とすためにミューの1.5g。これで中層から上目を通していたけど良くなかったので、若干下げてみると反応あり。ただし、触ってくるけどそれほど釣れる状況という感じではなかったのでgを下げて、今度はフィックスマッチの1.3gにします」 反応があったレンジにターゲットを合わせて、そこで連発させていこうという作戦だという。 中山「思ったほどヒットが続かなかったので、次はもっとスローにしようと軽いフィックスマッチの0.7gを使いました。でも、喰ってきたのは最初だけで大して続かなかったから1.2gに変更。それからちょっとだけ上目の水深50cmぐらいのところをクローザー1.1gを通したら連発。これが適正スピードだったようです」 まさに臨機応変。中山さんは、その日の状況に細かく合わせて当たりスプーンを突き止めていった。
通し方がきっかけになりスイッチが入る
数多くのスプーンで反応の良いレンジを探り、さらにスプーンのサイズや適正スピードをチェック。さらに、カラーも調べていって…その結果、この日はクローザー1.1gが当たりスプーンだったわけだが、釣り方によっても反応は変わってくるという。 中山「反応が良いレンジを見つけたら、まずカウントダウンでレンジキープしますよね」 良いレンジを長く通せば釣れる。単純に考えればそれが一番効率が良いはずだ。 中山「でも、そのレンジの上から斜めに通す巻き下げの方が良いときもあるんです。あと、下まで落としてから上げていく巻き上げが良いパターンもある」 真横に通すだけではなく、上や下からレンジへ入っていくことで釣れるという。 中山「魚の状況次第になりますが、レンジの通し方がきっかけになってスイッチが入ることがありますから、レンジキープで喰わない場合はこの2つを試してください」 通し方一つで釣果にも差が付いてくる。そして、クランクベイトやミノーだけにしかできない通し方もあるという。