【達人に学ぶ「旅バッグの中身」】「登山で学んだパッキング理論を旅に応用」山荘 飯島 オーナー・田窪朗さんの場合
これまでいろいろな旅を経験してきた4人のバッグの中身を調査。2泊3日の旅行プランとともに、パッキングの流儀を教えてもらった。 【2泊3日の旅行プラン Destination 東京 ▶︎ 岡山】 岡山にお世話になっている工場があり、挨拶をしに行くついでに、岡山市内を観光したり倉敷に赴いて民芸巡り 【写真】達人に学ぶ「旅バッグの中身」をもっと見る
■EXPEDのバックパック 「スイスのアウトドアブランド、エクスペドの『Cloudburst 25』(25Lモデル)。防水のドライバッグをリュックにしたような形で、デイハイクから登山まで幅広く使えるのがポイント。
自分にとってのライフワークは山登り。その中で辿り着いたのは、街と自然の両方を楽しむような旅。新しい土地に行くのは好きなのですが、観光だけでは物足りないので、近くで自然に触れ合えるエリアを探して訪れます。今回も岡山県に行き、神島を歩き回りたい。一般的な旅行よりもたくさん歩くので、これまでの自然遊びで愛用してきたウェアやギア、パッキング術を生かしながら、最適化しています。
特にウェアはハイキングやトレッキングができる機能性もありつつ、アウトドアに振りすぎず都市に馴染む上品なデザインのアイテムを中心にラインナップ。例えば、パンツはタフで濡れても乾きやすい化繊や合繊で、シャツに合うスラックス風のデザインのものをチョイス。さらにスカーフなどできちんと品のよさもプラスしたい。インナーや肌着としても使うカットソーは吸湿性や消臭効果があり、シワになりにくいウール一択。長時間着ていても快適です。
衣類は、登山のときのように耐水性のある圧縮袋に入れてコンパクトにして整理整頓。メインのバックパックは軽量かつ防水仕様で、急な雨でも問題なし。水分補給をするためのハイドラパックや足元の泥よけに活躍するゲイターなど便利ギアも欠かせません。パッキングは、軽くてかさのある服を下に入れて、重さのある靴や小物を上に重ねて背負いやすくする。こんなふうに、アウトドアシーンで使い慣れたものやテクニックを普段の旅にうまく応用しています。