衝撃的な活躍…。欧州、今季大ブレイクの10代タレント10人。サッカー界の未来を背負う超逸材たち
DF:レニー・ヨロ(リール/U-23フランス代表) 生年月日:2005年11月23日 市場価値:4000万ユーロ(約56億円) 今季リーグ戦成績:29試合2得点0アシスト リールはパウロ・フォンセカ監督の下で充実したシーズンを過ごしている。同クラブは今季リーグ・アンで優勝したパリ・サンジェルマンに次いで失点が少なく、特にホームでは公式戦22試合で1敗と無類の強さを誇っている。 そんな古豪の堅守を支えているのが18歳の大型CBレニー・ヨロだ。身長190cmとトップレベルでも十分に通用する高さがありながらスピードと機動力に優れており、長い足を活かした深いタックルや身体を張ったブロックで数多くのピンチの芽を摘んでいる。デビューシーズンとなった昨季は起用法にバラつきがあったが、今季からは完全にレギュラーへと定着した。 A代表の選手層が厚いことからフランス代表に招集された経験こそないが、ティエリ・アンリ監督が率いるパリ五輪世代の代表では飛び級ながらすでに主力に定着。市場価値も今季だけで4倍増の4000万ユーロ(約56億円)を叩き出すなど、NEXTヴァランと称される逸材は高い評価を受けている。 トップクラブで活躍するためにはさらなるスケールアップが求められるが、ポテンシャルそのものは間違いない。元フランス代表DFルイ・サハも「彼は現代のCBが持つすべての要素を持っている。ラファエル・ヴァランは18歳でレアル・マドリードに移籍したが、ヨロもディフェンスに落ち着きをもたらす似たタイプのDFだ」と、マンチェスター・ユナイテッドDFとの比較を交えてその能力を絶賛。リールとの現行契約は2025年夏までであり、今夏にもステップアップする可能性があるかもしれない。
FW:ケナン・ユルディズ(ユベントス/トルコ代表) 生年月日:2005年5月4日 市場価値:3000万ユーロ(約42億円) 今季リーグ戦成績:24試合1得点1アシスト 試合を重ねるごとにケナン・ユルティズの存在感は増している。18歳でユベントスの背番号15を背負う若きFWは今シーズンの後半戦から序列を上げており、直近ではドゥシャン・ヴラホビッチとの2トップがファーストチョイスとなっている。 ドイツ生まれのユルティズはバイエルン・ミュンヘンの下部組織を経て2022年夏にユベントスへと加入した。昨シーズンにセカンドチームで11ゴールを決める活躍を披露すると、今シーズンのウディネーゼとの開幕戦でトップチームデビューを飾っている。 サイド、中央とプレーエリアに捉われないのが特徴で、得意のドリブルを活かした個人での打開力が持ち味だ。両足を利き足のように使えることから相手DFとすれば対応がしづらく、どちらの足からも精度の高いラストパスを供給することができる。フロジノーネとの第17節では3人の相手選手の間をドリブルで突破してニアに強烈なシュートを突き刺しており、彼の豊かな才能を象徴する場面だった。 今季はセリエAに限定すると1得点1アシストに留まっており、課題を挙げるとすれば数字に残る部分での活躍だろう。すでに切れ味抜群のドリブルはセリエAでも十分に通用しており、あとはゴールとアシストを伸ばしたいところだ。ただ、ゴールやアシストが少なくても市場価値が3000万ユーロ(約42億円)まで高騰しているのは彼のポテンシャルの証拠であり、今シーズン終盤から来シーズンにかけてゴールを決め始めたらいよいよアンタッチャブルな存在となる。
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