女性も風俗に行くのが当たり前になる? 女性用風俗のリアルな裏側を描いたマンガ作者が思うこと【モア・リポート】
「モア・リポート」では女性用風俗(以下、女風)を利用した女性のエピソードをいくつかご紹介しました。読んだ方からは「女風に興味があるけれど……実際どんなところ?」「どんな人が利用するの?」「セラピストの男性たちってどんな感じ⁉」と多くの反響が寄せられました。 そこで今回は、女風のリアルな裏側を描いたことで話題のマンガ『真・女性に風俗って必要ですか?』(新潮社)の作者・ヤチナツさんと担当編集のくらげバンチ編集部の伊東さんに女風のリアルについて伺いました。
教えてくれたのは……
マンガ家 ヤチナツさん 女子が元気でヘルシーなマンガ家。著書に『真・女性に風俗って必要ですか?』(新潮社)『20時過ぎの報告会』(KADOKAWA) など。 新潮社くらげバンチ編集部 伊東さん
取材を重ねてつくられた女性用風俗のリアル
――マンガ『真・女性に風俗って必要ですか?』は実際の取材・体験を元にした限りなくノンフィクションに近い物語なんですよね。 ヤチナツさん:たくさんの人に取材をしました。女風で働いているセラピストさんはもちろん、実際に裏方として働いている内勤の女性、女風を利用している女性……いろいろな人に取材を重ねながらリアルなキャラクターやストーリーをつくっていきました。 伊東さん:取材のはじめには、ヤチナツさんと一緒に女風で働いているセラピストが接客してくれる“女風バー”にも行きましたね。中小規模の女性用風俗店が実施している勉強会に参加しました。 ――勉強会とはどのようなものですか? ヤチナツさん:いくつかの女風店が集まって情報共有をしたり、売れているセラピストの話が聞けたりする会です。セラピストを同伴して参加している女風ユーザーの方も参加されていました。 ――取材を重ねる中で感じたことはありますか? ヤチナツさん:いろいろな気づきがありましたね。 取材前までは、女風に対して本当に無知で。当初は「自分の住む世界とは違うのでは?」と思ったこともありました。でも、取材を重ねていくと、楽しく健康的に女風を使っている人がいることに気づいたんです。